バッグは毎日替えなくていい?一生使える「万能バッグ」の選び方【究極の私服/干場義雅】

※記事は書籍発刊当時の情報を掲載しています。現在の店名、商品名とは違っていることがありますことご了承ください。

オールマイティなバッグという発想もアリ

 話は変わりますが、日々の多忙な仕事のことを考えると、毎日バッグを替え、中味を入れ替えるのは非常に面倒くさかったりするもので、僕はその時間にもったいないので、黒か茶のどちらかに統一しておくことがほとんどです。今、僕が何でもかんでも入れられるエルメスのバーキンを使っているのはそういう理由です。完全にトートバッグの大大人版という感じでしょうか。バーキンの中にいろいろ突っ込んで、何がガサツに持っているというか、後生大事にはしていないといいますか……。それこそ、Tシャツとジーンズにバーキンを持つ、みたいなスタイルでラフに使っています。

 バーキンは元々女優のジェーン・バーキンのために、エルメスが作ったバッグです。ジェーン・バーキンとエルメスの方が飛行機で偶然に隣同士の席になり、「バッグにポケットが足りない」というバーキンの言葉に、「私たちのアトリエであなたの理想のバッグを作ってみましょう」という話になったことが、その発端のようです。多分ですがジェーン・バーキン自身も、使い方としては、無造作に使い込んでいたのではないでしょうか。僕もクタタクタになるまで使っているみたいなのがカッコいいんじゃないかな、と思って言います。

 基本的に、女性のバッグだとは思うのですが、40cmというサイズだと女性が持つと大きく感じます。重量もありますし、それなら男のためのバッグでもいいかなと思い使い始めました。他にもサイズは30cm、35cm、40cmなどいろいろあります。僕はバーキンが最初に作られたサイズが40cmということもあったので、一番原点のサイズを使っています。茶のときは、靴も茶、ベルトも茶で統一しています。

 また、バッグも靴と同様にライフスタイルの幅が出ますので、使うシーンで持ち方が変わってきます。ですがバーキンに関しては、割とどんなスタイルでも使える汎用性の高さが魅力。ジャケットスタイルにも、ジーンズスタイルにも合わせられます。

 ペッレ モルビダやブルネロ クチネリのバックパックも、シンプルなので合わせやすく、比較的どんなスタイルにも合います。バッグはTPPOに応じて使い分けるものであると5種類を挙げておきながら矛盾する話ですが、スタイルのひとつバッグがそれぞれを代役する包容力を持つと考えて頂ければと思います。こういうことは滅多になく、長年使える上質で丈夫な素材、そしてシンプルなデザインだからこななのです。

「エルメス」のバーキン

 エルメスのバーキンはたっぷりとした容量を持ち、底が平らで安定感抜群。丈夫で開いても閉じてもエレガントです。エルメスの最も象徴的な職人技のサドルステッチが、洗練されたエッジを描き、世界最高峰の素材が用いられています。黒はアルデンヌ。茶はクシュベル。両方とも傷が目立ちにくい型押しレザーで、ヴィンテージのものです。

「ブルネロ クチネリ」のバックパックと「ペッレ モルビダ」のウォレット

 このリュックもよく日常使いしています。ブルネロ クチネリらしいとても上質なレザーが使われており、高級感があります。一方、ペッレ モルビダのラウンドジップウォレットはシンプルなデザインですが、パスポートも収納できて便利。上質なクロコダイル素材で、長く使用できます。

 【出典】『究極の私服』著:干場義雅

【書誌情報】
『究極の私服』
著:干場義雅


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