全国のボートレース場で名物グルメを食べ尽くせ！

ボートレース場は全国に24場あります。最も北に位置するのは群馬県のボートレース桐生。いちばん南は長崎県のボートレース大村。そして、レース場それぞれに特徴があります！狭いレース場、広いレース場！　海にあるレース場、プールのようなレース場、川そのままのレース場まで！　24場それぞれの顔があります。例えて言うなら、野球場をイメージしてください！　一見同じように見えるかもしれませんが、いろいろと個性豊かなスタジアムがありますよね！レース場がある都道府県には各レーサーが所属する支部が設置されていて、その数は全部で18カ所。全ての選手が、自宅や出身地に近いいずれかの支部に必ず所属しなければなりません。

中国地区のボートレース場にあるおすすめグルメ

岡山県は倉敷市にあるボートレース児島。腹が減ったら中華そば！　ここを拠点とするのが岡山支部。広島県は日本三景の一つ宮島に渡る手前にあるボートレース宮島。がんすうどんを食べてみて！　ここを拠点とするのが広島支部。山口県には２場あります。周南市にあるボートレース徳山。肉うどんがウマい!!下関市にあるボートレース下関。くじら肉のカツをパンで挟んだくじらロールなんていう珍しいグルメがあります!!　この２場を拠点とするのが山口支部。ここまでを中国地区と呼びます。

『ホワイトシャーク・白井英治と師匠・今村豊の人間模様』

ボートレース界のレジェンドと呼ばれた元レーサー今村豊さんの地元が山口県。ボートレース界に「全速ターン」というスピードを落とさないでターンする技を作ったともいわれるレジェンドです！その今村さんの弟子でもある山口支部・白井英治選手を紹介しないわけにはいかない！　ボートレースファンにはホワイトシャークと呼ばれています。名前に「白」が入っている白井選手は、狙った獲物を逃さないサメのような鋭いターンからその愛称となりました。

ただ、師匠同様にグランプリだけはずっと結果を出せなかった。2018 年のグランプリ優勝戦後のメダル授賞式で僕はステージ裏にいました。優勝したのは初グランプリ制覇の佐賀支部の峰竜太選手。喜びで泣きじゃくった峰選手。メダル表彰が始まる直前まで泣き止まない峰選手に白井選手は「竜太、ビシっとしろ！　悔しいのはこっちなんだよ」と言いながら峰選手の背中をポンと押し表彰式へ。その悔しいながらも相手をたたえる姿に感動したのを今も覚えています。

それから４年後の2022年、白井選手は見事にグランプリを初制覇！　レジェンド・今村さんと登壇した表彰式の笑顔はその過去の姿を見ているからこそボートレースファンの心に残るグランプリとなりました！ボートレースには人間模様の歴史がある！ぜひ皆さんもその人間模様に注目していただきたい！

【出典】『究極のボートレースガイドブック』著：西野精治