つながるだけで心が軽くなるワケ「腹側迷走神経」のはたらきとは?【今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論】

腹側迷走神経(副交感神経)

腹側迷走神経は、誰かとつながったり関わったりしながらリラックスする、穏やかなブレーキの役割を果たす神経です。脳幹の前方から出て、相手の声とそれ以外の音を分けるために耳の中を、抑揚のある声で話すためにのどを、心拍を穏やかにするために心臓を通っています。

こうした部位に神経が通っていることで、コミュニケーションが円滑になっているのですから、人の身体というのはよくできていますよね。

腹側迷走神経がよく働いていると、人とのつながりの中で、楽しい、気楽だ、満ち足りている、うれしい、感謝といった気持ちが自然に湧いてきます。ひとりでは考えつかなかったアイデアが、誰かと話しているうちにフッとひらめくように、気づきやひらめきを得ることも増えます。

腹側迷走神経が働いている状態

【目つき】
・目のまわりの筋肉に動きがある
・目に感情が表れる
・視野が広い

【表情】
・表情が豊か

【呼吸】
・深くゆったりしている

【姿勢】
・重力に従った自然な姿勢

【声と話し方】
・抑揚のある声
・穏やかな声
・ゆったりとした話し方

【出典】『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』著:浅井 咲子

【書誌情報】
『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』
著:浅井 咲子


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3つの自律神経を味方につけて〈不安ぐせ〉を〈安心ぐせ〉に変える!

「次から次へと心配ごとがでてくる」
「ニュースやSNSで不安になりがち」
「イライラする」「ストレスに弱い」
「気持ちの浮き沈みがはげしい」「やる気が起きない」
などの〈不安ぐせ〉を抱える人へ。

ポリヴェーガル理論は、ステファン・ポージェス博士によって提唱された自律神経系の神経理論です。
自律神経を、1つの交感神経と2つの副交感神経(背側迷走神経と腹側迷走神経)の3つで捉えます。

本書では「セオリー」「テクニック」「ワーク」に分けてわかりやすく紹介します。
本当は必要ではないのに過剰に防衛したり、考えても仕方がないことにイラっとしたり、不安になったり。
そうしたもったいない時間を減らして、「今ここ」にある幸せを感じ、安心できるようになるためのメソッドです。

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