人類のルーツは魚だった!? 5億年の進化がスゴすぎる【眠れなくなるほど面白い 図解 魚の話】


人間のルーツともいえる〝魚類〟
海で泳ぐマグロ、河で跳ねるアユ、スーパーの切り身魚まで、私たちになじみ深い魚たち。地球上で確認されている魚の種類は、なんと3万6000種以上。
海や河はもちろん、温泉や高山の湖、さらには砂漠の水たまりにまで進出しています。「水があるところに魚あり」といっても大げさではありません。
しかも、長年研究されてきたにもかかわらず、魚の世界はまだまだ謎だらけ。東南アジアの淡水域や世界中の深海で、今もなお、毎年のように新種が発見されているのです。身近なのに未知の顔を持つ魚たち――。その進化の物語を、少しさかのぼってみましょう。
魚のルーツは、今からおよそ5億年以上前、カンブリア紀の海にまでさかのぼります。最初に登場したのは、あごすら持たない魚で、現在のヤツメウナギの祖先にあたるといわれています。やがてあごを持つ魚が現れ、サメやエイのような柔らかい骨を持つグループと、現在のほとんどの魚につながる硬い骨を持つグループに分かれていきました。その後もさまざまな姿と生き方を持つ仲間が生まれてきたのです。
さらに魚類の一部は進化をとげ、両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類へとすべての背骨を持つ動物につながっていきます。つまり魚は、私たち人間にとって遠いご先祖さまといえるのです。
あごの有無が超重要「魚の分類」
背骨がある動物【脊椎動物】
あごがない【無顎上綱(むがくじょうこう)】
●ヌタウナギ綱

●頭甲綱

あごがある【顎口上綱(がっこうじょうこう)】
●骨が柔らかい【軟骨魚綱】

●骨が硬い【硬骨魚綱(条鰭網)】

●【硬骨魚綱(肉鰭綱)】



【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 魚の話』監修:さかなのおにいさん かわちゃん
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 魚の話』
監修:さかなのおにいさん かわちゃん
食べること、飼うこと、水族館などでの鑑賞など、日本人にとって身近な生物の“魚類”。
魚類は生き物にしては珍しく、大きさや形、色、生息地域もさまざまなので、個体ごとの身体的特徴も大きく変化します。
また、食用としての魚と観賞用としての魚、漁業などのビジネスとしての魚では注目するポイントが異なるため、色んな角度から見ることができる面白い生物です。
「最古の魚は5億年前! 魚類の誕生と進化」「魚は何を食べる?」
「カニみそは脳みそではなく、肝臓や膵臓にあたる部位」
「シーラカンスが絶滅しなかったのは、味が激マズだったから!?」
「クジラ界にも「ヒット曲」があり、世界中の海で流行る」などなど
そんな魚のあらゆる疑問や意外な生態、誰かに教えたくなる雑学が詰まった子どもから大人まで幅広く楽しめる一冊です。