リスト化とルーティーンの見直しで朝が変わる!? 毎日の登校の不安を解決する方法とは【発達が気になる小学生のおうちサポート帖】

発達が気になる子の小学校入学準備「毎朝のルーティーンをこなして登校できるか心配」

【困りごと】朝やることはたくさん!

 毎朝起きてから登校するまでやることはたくさんあります。起きる、着替える、朝食を食べる、歯をみがく、顔をあらう、学校の準備をする、トイレをすませる。さらに遅れないように出発する。おとなは、出発時間から逆算をして、何時何分までに何をして……と考えて子どもに声をかけると思います。でもおとながいくら急かしても子どもは急がず、おとながイライラすることもあるでしょう。子どもも気持ちが沈んだまま、またふてくされたまま登校したりすることになるかもしれません。

 毎日のことなので、気持ちよく出発させたいですよね。

【考えられる背景】まだまだ未熟な時間感覚

 個人差はありますが、時間の感覚がおとなと同じようになるのは9~10歳前後、「昨日、今日」「明日、あさって」と未来と過去の感覚がついてくるのは6歳前後といわれています。

 低学年で時計について学び、生活の中で時間を意識するようになっていきます。そのため、学校に遅刻しない時間を逆算して準備するのは、まだまだひとりでは難しい段階です。

 また「睡眠不足」「朝が苦手」といったことも背景にあるかもしれません。

イラスト:こやまもえ

【サポートポイント】子どもが見てわかるようにリストにする

 やることリストをつくって目につくところに貼ると、やることが視覚化されてわかりやすくなります

 「7じ10ぷん あさごはん、7じ30ぷん 歯みがき、かおをあらう……」など、子どもがわかりやすいようにリストにしたり、時計に添えたりします。

 ホワイトボードなどに貼り、終えたらそこにマグネットをおくなどして、リストをひとつひとつこなしていくようにすると、見通しももちやすくなります。

 朝のルーティーンが身につくまでは、おとながフォローをしていきます。おとなが声をかけてもやり始めない場合は、着替えをわたす、歯ブラシをわたす、など、動き始めるきっかけをつくり、行動に移れるようにしてみてください。

 慣れてきたらフォローを控えめにしていき、やがてはひとりでできるように促します。

イラスト:こやまもえ

やることをリストにし、終わったことにはマークをつけていきます。
やったこと、次やることが目で見てわかりやすくなります。

【サポートポイント】朝のルーティーンをたすけるごはん

 起きてすぐにごはんを食べられる子もいれば、エンジンがかからず食べられない子もいます。食べやすいように工夫してみましょう。おにぎり、パンなど手づかみで食べられるもの。フルーツやヨーグルトなどスプーンで食べられるものなどを用意してみるのもひとつの方法です。

 起きてすぐに食べることができない子の場合は、朝のルーティーンの順番を変えて、着替えや顔を洗ってから食事にする方法もあります。その子に合った方法を探してみてください。

【出典】『発達が気になる小学生のおうちサポート帖』監修:湯汲英史

【監修者情報】
湯汲英史
公認心理師・精神保健福祉士・言語聴覚士。早稲田大学第一文学部心理学専攻卒。現在、公益社団法人発達協会常務理事、練馬区保育園巡回指導員などを務める。
著書に『0歳〜6歳子どもの発達とレジリエンス保育の本―子どもの「立ち直る力」を育てる』(Gakken)、『子どもが伸びる関わりことば26―発達が気になる子へのことばかけ』(鈴木出版)、『ことばの力を伸ばす考え方・教え方―話す前から一・二語文まで―』(明石書店)、監修書に『心と行動がよくわかる図解発達障害の話』(日本文芸社)など多数。

【イラストレーター】
本田佳世、こやまもえ

【書誌情報】
『発達が気になる小学生のおうちサポート帖』
監修:湯汲英史、イラスト:本田佳世/こやまもえ


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発達に障がいを抱える子どもや青年と40年以上かかわり、
小学生前後から成人後までひとりの人と向き合う、
公認心理師・湯汲英史先生だからこその視点で紹介します。

「テキパキ通学路を歩かない」
→手をつながず、大人のカバンを触って一緒に歩き、速さや人との距離感を覚える

「着替えに時間がかかる」
→おうちでは「フラフープの中」や「ジョイントマットの上」だけで着替えるルールにして、着替え中に歩きまわらない・気を散らさない習慣を身につける

「当番や係ができない」
→おうちでもくつを並べる、机をふく、洗濯物を外すなどの当番制を導入

「授業中に立ち歩く」
→おうちでは「座るカード」を作成し、このカードが机にある間は座っているゲームを取り入れる

「忘れもの、なくしものが多い」
→ランドセルのふたの裏に「持ち帰るものリスト」を貼る、おうちに「連絡帳・プリント置き場の箱」をつくる

「自分の気持ちを伝えられない」
→おうちでは「気持ちのことばリスト」を指でさすところから

「人の話を聞かない」
→おうちで、ぬいぐるみをもっている人が話すゲームをしてみる。話終わったらぬいるぐるみを相手に渡してだまるなど

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