【八卦の基本構造】世界を読み解く最小単位!「爻」が織りなす8つの型【眠れなくなるほど面白い 図解 易経】

「6」でも「10」でもなく「8」の数が使われるようになったわけ

易経を形づくる卦の基本構造

 易経を語るうえで欠かせないのが、「卦(か)」という考え方です。卦は、状況を読み取るための基本単位であり、易経全体の構造を支えています。その土台になっているのが、「爻(こう)」と呼ばれる1本の線です。

 爻は、物事の状態を表す最小の要素で、陽を表す実線と、陰を表す切れた線の2種類があります。ひとつの爻が示せる状態は、陰か陽かという2通りに限られているわけです。

 そして、この爻を3つ重ねて1組とし、卦として扱います。3つの爻がそれぞれ陰か陽かの2通り考えられるため、組み合わせは2の3乗となり、全部で8通りの卦が出来上がります。これを「八卦」といい、3つの爻からなる構成によって、上下の関係や内と外の違いといった状況の立体的な捉え方が可能になるのです。

 八卦は、世界を細かく分類するための体系ではありません。複雑な状況をまず8つの型に整理し、全体の傾向をつかむための枠組みとして用いられてきました。考えるために必要な情報を過不足なく収めた構造といえるでしょう。

 このように、八卦は単純な線の組み合わせから成り立っていますが、状況を把握するための実用的な構造として長く使われ続けてきました。易経における卦とは、変化を読むための出発点なのです。

爻を3つ重ねて卦ができる

卦は記号のような形で表され、それを構成する線を爻といいます。爻には陰と陽の2種類があり、これらを3つ重ねたものが卦です。

易経の基本となる八卦

3つの爻がそれぞれ陰か陽の2通り考えられるため、その組み合わせは2の3乗で8通りあり、これを「八卦」として扱いました。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 易経』監修:湯浅邦弘

【監修者情報】
湯浅 邦弘(ゆあさ・くにひろ)
1957年、島根県生まれ。中国哲学・思想史研究者。大阪大学名誉教授、立命館大学 白川静記念東洋文字文化研究所教授。専門は中国古代思想史。先秦から漢代にかけての思想を、文献資料や新出土史料をもとに読み解く研究で知られる。著書に『中国思想の基礎知識』(青弓社)、『諸子百家 儒家・墨家・道家・法家・兵家』(中公新書)、『中国古典の生かし方――仕事と人生の質を高める60の名言』(NHK出版新書)などがある。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 易経』
監修:湯浅邦弘


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