女性限定マグロ漁船「目神丸」へ!2泊3日選抜実習で交錯する8人のドラマ|漫画『ツナガール!!』

「日本唯一の女性限定マグロ漁船」という異色の船「目神丸」。

漫画『ツナガール!!』第3話では、その狭き門を目指す志願者たちが、適性を試される2泊3日の過酷な選抜実習へ挑む姿が描かれました。

乗船直後から襲いかかる船酔い、劣悪な住環境、そして人間関係の不穏な火花――洋上の密室で繰り広げられる人間ドラマの舞台裏に迫ります。


日本唯一の女性限定マグロ漁船「目神丸」への狭き門

作中に登場する「目神丸」は、乗組員全員が女性で構成される日本唯一の女性限定マグロ漁船です。その稀有な存在感から全国から応募者が殺到しますが、生半可な気持ちで務まる現場ではありません。

船上生活への適性を厳密に見極めるため、志願者たちはまず実習船(「和田津美丸」などの近海漁船)に乗り込み、2泊3日の選抜実習に挑むことになります。

洋上という逃げ場のない環境下で、体調管理や協調性、作業への適応力があるかが容赦なく選別されます。

水産高校生から飛び入り参加まで…選抜実習に集まった8名の志願者

今回の選抜実習へと駒を進めたのは、バックボーンも性格もまったく異なる以下の8名の志願者たちです。

  • 水産高校からの参加者: 男子1名/女子2名
  • 水産就活フェアからの参加者: 男子3名/女子1名
  • 飛び入り参加(一般応募): 女子1名(主人公・大山あゆか)

一般応募から飛び入り参加した大山あゆかは、同じく一般応募で参加した志願者・白砂碧(しらさ みどり)と同室になり、「あゆっち」と呼ばれながら親交を深めます。知識豊富な水産高校組と、右も左もわからない一般参加組が混ざり合い、緊迫した実習がスタートします。

激しい船酔い、狭い居住区、過去の因縁…船上で交錯する人間模様

フェリーとは違う激しい揺れと「船酔い」の試練

実習船として使われる近海漁船は、大型フェリーとは比較にならないほど激しく揺れます。乗船した瞬間から猛烈な「船酔い」に見舞われ、あゆかを始めとする参加者たちは激しい吐き気と闘うことになります。

さらに、目神丸の居住区(2人1部屋)とは異なり、実習船の部屋は非常に狭い「4人1部屋」。足の踏み場もない密室空間での共同生活が、志願者たちの精神的余裕を奪っていきます。

男子トラウマと「女だから」という偏見との闘い

船上では、過去のトラウマや意識の溝による人間関係の摩擦も勃発します。あゆかは志願者の中に「中学の頃にいじめ現場にいた奴(ヤンキー)」を発見し、嫌な記憶を思い出して精神的に追い詰められます。

さらに、一部の男子志願者から「女子は補助要員っしょ」「枝縄づくりとか任せたわ」といった、「女だから」という偏見を露骨に向けられる場面も。

これに対し、水産高校出身の女子生徒が「仕事を均一に出来ることが漁船では大事なんです」「仕事覚えてくれないとこっちが迷惑する」と毅然と言い返し、男社会の偏見に真っ向から立ち向かう白熱のドラマが展開されます。

【書籍情報】
『ツナガール!!』
著:町田とし子

『ツナガール!!』表紙 ©町田とし子/日本文芸社

【あらすじ】
「あんたはいいね…妹で。ダメな奴なのに、皆に愛してもらえる」
幼いころから、姉に〝ダメな妹〟というレッテルを貼られ、18年間を生きてきた大山あゆか。

母に愛され、姉に守られ、確かに甘やかされて育った自覚はある――。
でも、そんな自分を変えたくて、少女は決断する!

「マグロ漁船に乗りたいっ!!」

身の程知らずは承知の上!!!
超過酷マグロ漁船に、ゆとり女が自ら志願し挑むッ!!!!

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