高齢者の眠りが浅い原因とは?認知症リスクを防ぐ睡眠時間と昼寝のコツ【睡眠の話】

若い頃はあんなに眠いのになぜ?お年寄りが朝早く目覚めてしまう驚きの理由

体内時計が前倒しになり眠りも早く、浅くなる

高齢者は早寝早起きになりがちです。若いころに比べ、睡眠が浅くなる傾向があるのです。これは、加齢とともに体内時計が変化していることが大きく影響しています。体温やホルモン分泌など、睡眠にかかわる生体機能のリズムが前倒し、つまり早いほうにずれてくるのです。

さらに、睡眠周期をコントロールするメラトニンというホルモンの分泌量が減少し、就寝時の深部体温の下がり方も弱まります。

実際に、高齢になると深いノンレム睡眠は短く、浅いレム睡眠は長い睡眠パターンになります。そのため、尿意や小さな物音でも目を覚ましやすくなります。夜中に何度も起きてしまい、朝までぐっすり眠ることが難しくなるのです。

高齢者は日中の活動量が減るから、短時間睡眠でも十分とよくいわれますが、そんなことはありません。

短時間睡眠で昼寝の習慣のない人ほど、認知症の発症リスクが高い調査結果が出ています。夜に長く眠れない場合は、昼寝をして睡眠時間を確保したほうがよいのです。

また、ノンレム睡眠の時間が減ると、骨密度を増やす成長ホルモンの分泌も減り、骨がもろく、折れやすくなってしまいます。骨が弱くなるのは典型的な老化現象のひとつですが、眠ることで維持改善が図れるともいえるのです。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話』 監修:西野精治

 

求人情報

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話』
監修:西野精治

「睡眠の質は、入眠から最初の90分で決まる」「感染症予防には睡眠が効く」 眠りが浅い、なかなか寝つけない、寝ても疲れがとれない──。
多くの人が気になる睡眠。最新の研究をもとに、睡眠のしくみを解明、スムースな入眠のメソッドから睡眠習慣のつくり方まで、イラスト・図版とともにズバリ解説します。睡眠不足や質の低い睡眠は、肥満や生活習慣病、がん、うつなどの発症リスクとなります。脳や自律神経、ホルモンバランスにかかわる眠りのメカニズムのほか、体温、光、寝具など、今晩から実践できる、さまざまな睡眠改善法を紹介。
さまざまな睡眠のお悩みを解決します。知りたいコト満載! 最新の睡眠知識で、最高の睡眠が手に入る健康エンターテイメント本です。

この記事のCategory

求人情報

インフォテキストが入ります