【広島】坂倉将吾が国内FA権行使を表明!岡本和真の穴埋めたい巨人やロッテ/西武など争奪戦必至

広島東洋カープの坂倉将吾が、2026年7月に取得した国内フリーエージェント(FA)権の行使を表明し、マツダスタジアムで申請書類を提出した。今オフのFA市場において屈指の目玉選手と目される28歳の打てる捕手を巡り、残留を要請する広島と獲得を目指す複数球団による争奪戦が本格化している。


権利行使の背景と2026年シーズンの実績

坂倉将吾は千葉県酒々井町出身で、日大三高から2016年ドラフト4位で広島に入団した。プロ10年目を迎えた2026年シーズンは、チーム最多となる121試合で4番を務め、140試合に出場して打率.251、15本塁打、キャリアハイとなる74打点を記録。74打点は今季の広島チームトップの成績であり、長打力と勝負強さを備えた主砲としてチームを牽引した。

通算76本塁打を誇る打撃力に加え、守備面におけるユーティリティ性も高い評価を得ている。登録は捕手であるものの、今季の先発出場内訳は捕手16試合(4月18日のDeNA戦を最後に先発マスクが激減)、一塁手56試合、三塁手65試合となっており、過去には外野手としてのプレー経験も持つ。また、2024年の国際大会「プレミア12」では日本代表(侍ジャパン)として打率.444(18打数8安打)を記録し、大会ベストナイン(捕手部門)に選出されるなど国際舞台でも実力を証明している。

以下の表は、坂倉将吾の2026年シーズンにおける主な成績と起用実績をまとめたものである。

項目2026年シーズン成績・実績
出場試合数140試合(うち121試合で4番)
打撃成績打率 .251 / 15本塁打 / 74打点(キャリアハイ・チーム1位)
得点圏打率.323
主な守備位置(先発)三塁(65試合)、一塁(56試合)、捕手(16試合)
球界での実績侍ジャパン(2024年プレミア12 ベストナイン捕手)

坂倉将吾が語る決断の理由と判断基準

FA権行使の理由について、坂倉将吾は広島球団やファンへの深い感謝を口にしつつも、プロ10年目で迎えた市場での客観的評価を知りたいという心境を明かしている。坂倉将吾は10年間、カープで高校生からドラフトで取ってもらい、すごく感謝している。自分で頑張ってきたものが今、どのような評価をしてもらっているのかすごく気になる。他球団の評価を聞いてみたいと思い、決断したと語っている。

移籍か残留かを決断する上での最大の判断基準については、心が動くか動かないか。カープでという思いになるのか、挑戦したい気持ちになるのかと表現。他球団からの提示や熱意を直接確認した上で最終判断を下す意向を示した。

また、起用ポジションに関する要望についても言及している。これまでは捕手、一塁、三塁、外野と幅広く守ってきたが、28歳という年齢を踏まえ、そろそろ全盛期というか、年齢的に上がっていくしかない。ある程度ポジションが固まった中でプレーしたいと語り、チームから期待されるポジションで専念・貢献したいという姿勢を覗かせた。


広島東洋カープの慰留条件と「宣言残留」容認の背景

広島球団にとって、坂倉はチームの主軸であり次世代のリーダーとしても不可欠な存在である。鈴木球団本部長は「残ってほしい」と強い言葉で直接説得を行い、球団としては宣言後の残留(宣言残留)を認める方針をとっている。

広島側は現在の推定年俸1億4000万円からの大幅な年俸増額に加え、4年契約という長期契約を提示して慰留に努めているとされる。広島では前日に森下暢仁がFA権行使を表明し、床田寛樹も権利行使を検討するなど主力選手の去就が重なっている背景もあり、坂倉将吾の引き止めは球団の最優先課題となっている。


獲得を目指す他球団の動向と戦術的シナジー

11月10日に「FA宣言選手」として公示され、翌11日より他球団との交渉が解禁される。複数球団による争奪戦が予想される中、特に具体的な動きや編成上の強いニーズが報じられている球団は以下の通りである。

千葉ロッテマリーンズ:地元出身の強打者へ即日交渉でアタック

坂倉将吾の出身地である千葉県を本拠地とする千葉ロッテマリーンズは、交渉解禁日となる11月11日に即座に交渉を開始する「即日アタック」を予定している。ロッテは複数年の大型契約を用意して争奪戦に臨む構えである。

ロッテは今季、若手外野陣が台頭したものの、一塁・三塁のレギュラーを固定できず、パ・リーグ最下位となるチーム打率.236と打撃力不足に泣いた。正捕手の佐藤都志也に加え、成長途上の松川虎生、三塁を中心に守った寺地拳四朗らがいるが、打線全体の厚みを増すためにも、一塁・三塁・捕手をこなせる地元出身の強打者・坂倉の獲得を強く求めている。

読売ジャイアンツ:岡本離脱の穴を埋める主砲・三塁手候補

松井秀喜新監督が就任した読売ジャイアンツも、坂倉将吾の獲得調査を進めている球団の一つである。巨人は今季、チーム打率がセ・リーグ4位(.234)と低迷し、さらに主砲の岡本和真がポスティングシステムを利用してMLBへ移籍したことで、深刻な4番打者不在と得点力不足に直面している。

得点圏打率.323を誇る坂倉将吾は巨人の補強ニーズに合致している。捕手としての起用に加え、「三塁・坂倉」として起用することで遊撃手の泉口友汰らと共に内野陣を再編する構想や、セ・リーグで導入が見込まれるDH制(指名打者)での活用など、28歳という若さと守備の柔軟性を活かした編成計画が浮上している。新体制における「松井ブランド」を軸に獲得を狙う動きが注目される。

埼玉西武ライオンズ

埼玉西武ライオンズをはじめ、打撃強化を目指す複数のパ・リーグ球団が坂倉将吾の獲得調査を進めている。強打の捕手であり、三塁や一塁もこなせる坂倉将吾は、指名打者制を採用するパ・リーグ球団にとっても極めて魅力的な補強ターゲットとなっている。


Bランク補償制度とFA市場における今後の展望

坂倉将吾の今季年俸(推定1億4000万円)は、チーム内年俸順位で4位から10位に位置する「Bランク」に該当するとみられる。そのため、坂倉を獲得する他球団は、広島に対して「金銭補償」または「人的補償(プロテクト枠外の1選手)+金銭補償」を支払う必要がある。

補償義務が発生するBランクでありながら、複数球団が大型契約を辞さない構えを見せていることは、坂倉将吾の市場価値の高さを証明している。11月11日の交渉解禁以降、各球団が提示する評価や熱意、起用構想に対して坂倉の「心がどう動くか」が、今オフのNPB移籍市場最大の焦点となる。

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