「べき思考」や心の傷を教えてくれるサイン! 怒りを受け入れて本当の気持ちに気づく方法【感情を手放してラクになる デトックス・ジャーナリング】

いつも疲れているのは、心に溜まった闇や影のせい?

「怒り」も大切な感情

怒りはネガティブな感情と捉えられやすく、「なるべく怒らないように」「怒りは我慢すべき」と考える人もいるでしょう。しかし、怒りは人間にとって自然な二次感情であり、内面に潜む一次感情の存在を教えてくれる重要なメッセージです

ですから、怒りの感情を我慢しすぎたり、無理やり押し込める必要はありません。怒りのコントロール(アンガーマネジメント)の本質も、怒りを抑圧して感じなくすること(=怒りにフタをすること)ではなく、怒りを小出しにすることなのです。

怒りの根っこにある感情を理解し、それを受け入れ、存在を許し、上手に付き合う技術を身につけることが重要です。

イライラのスイッチの奥には自分の「べき思考」がある

二次感情である怒りの根っこには、苦しみや悲しみ、寂しさやつらさなどのマイナス感情が渦巻いています。怒りはそのような本当の気持ち(一次感情)を守る役割を果たしています。

イライラしたときは、「なぜ、こんなに腹が立つのだろう?」と自分の内面に問いかけてみることが有効です。その怒りの根っこには、見られたくない、触れられたくない「心の傷」や、「こうすべきだ」という強い「べき思考」がきっと隠れているはずです。

また、自分がどんなときにイライラするのか、そのスイッチについて知っておくとよいでしょう。私たちの怒りは、多くの場合、自分の中にある「心の傷」に触れられたり、「べき思考」を否定されたりしたときに生まれます。

「時間は守るべきだ」「仕事は完璧にこなすべきだ」のように、自分がどんな「べき思考」を持っているかを理解し、それを意識するだけで、怒りの爆発を防ぐことができます。

〈 イライラに隠れた「べき思考」の例 〉
● 部下の小さなミスを責め立てる → 仕事は完璧にこなすべきだ
● 自己主張が強い人に怒りがわく → 自分の意見は抑えるべきだ
● 家族が片づけないことにイライラする → 部屋はいつもきれいにするべきだ

怒りで理性が働かなくなるほど激しい感情が続く時間は、長くて6 秒といわれています。なので、思わずカッとなったら、まず心の中で 6秒間だけ数を数えてみてください。このわずかな時間的猶予が、衝動的な爆発を抑える助けとなります。

ただし、日常的に感情にフタをしていると、爆発するまで怒りの感情の変化に気づけないかもしれません。自分が怒りを感じた瞬間に気づくことができるよう、怒りへの「感度」を高めておくことも大切です。

POINT

怒りは「べき思考」や心の傷を教えてくれるサイン。
自分の怒りのスイッチはどこにあるのかも知っておこう。

【出典】『感情を手放してラクになる デトックス・ジャーナリング』著:長沼睦雄

【著者紹介】
長沼睦雄(ながぬま・むつお)
十勝むつみのクリニック院長・精神科医。昭和31年生まれ。北海道大学医学部卒業後、脳外科研修を経て神経内科を専攻し、北海道大学大学院にて神経生化学の基礎研究を修了。その後、障害児医療分野に転向し、道立札幌療育センターにて14 年間児童精神科医として勤務。平成20 年より道立緑ヶ丘病院精神科に転勤し児童と成人の診療を行う。平成28 年に帯広にて十勝むつみのクリニックを開院。急性期の症状を対症療法的に治療する西洋医学に疑問を感じ、HSP・アダルトチルドレン・神経発達症・発達性トラウマ障害・慢性疲労症候群などの慢性機能性疾患に対し、「脳と心と体と食と魂」をつなぐ根本治療を目指す統合医療に取り組んでいる。
『敏感すぎて生きづらい人の 明日からラクになれる本』『繊細で敏感でも、自分らしくラクに生きていける本』(共に永岡書店)、『子どもの敏感さに困ったら読む本』『10 代のための疲れた心がラクになる本』(共に誠文堂新光社)、『その、しんどさは「季節ブルー」』(日本文芸社)など著書多数。

【書誌情報】
『感情を手放してラクになる デトックス・ジャーナリング』
著:長沼睦雄


【Amazonで購入する】

「しっかり休んでいるつもりなのに、疲れがとれない。」
「小さなことですぐに落ちこんでしまう。」
「頑張っているのに、空回りして上手くいかない」

そんな状態が続くとき、私たちはつい「もっと休まなきゃ」「前向きにならなきゃ」と自分を励まそうとします。
けれど、それでもラクにならないのはなぜでしょうか。

もしかしたら、その原因は、心の奥にしまい込んできた〈闇〉や〈影〉――
つまり、ふたをしてきた本音や感情にあるかもしれません。

怒り、悲しみ、不安、嫉妬、あきらめ。
感じてはいけないと思ってきた感情ほど、気づかないうちに心のエネルギーを消耗させていくのです。

そんなときに役立つのが、感情を紙に書き出す「ジャーナリング」。

誰にも見せないノートに、評価も正解も求めず、ただ今の気持ちを書いていくことで、心の奥に溜まったものが少しずつ流れ出し、不思議なほど心と体が軽くなっていきます。

本音を出すだけで、心は回復する。
ジャーナリングは、つい頑張りすぎてしまう人のための、
「書いて、出して、軽くなる」
感情デトックスというセルフケアです。

初めての方でも大丈夫。
この本は、「整えようとしない」「頑張らなくてもいい」、やさしいスモールステップで構成されています。

常時接続の現代だからこそ、自分とだけつながる時間を大切にすることで理由のわからないつらさが消え、他人の声に振り回されなくなります。
疲れきった毎日から抜け出し、本来の自分に戻るための1冊です。

この記事のCategory

求人情報

インフォテキストが入ります