鈴ひとつでできる!注意力と聞く力を育てる「どこから聞こえる?」遊び【発達が気になる子の認知遊び】

\7つの認知領域別遊びのレシピ/
【こんな子におすすめ!】注意を向けるのが苦手な子、集中するのが難しい子

「どこから聞こえる?」

イラスト:seesaw.

遊び方

(1)鈴・太鼓・カスタネット・鳴子など音の出るおもちゃを子どもの視線の前で鳴らす。
(2)音が出た方向に子どもの視線を誘導し、音と動きを一致させる。

効果と狙い

⚫聴覚と視覚の連動を育てる。
⚫音への注意力を高める。
⚫音源を探す力を養う

遊ぶときのアドバイス

 子どもは音が鳴ると自然に目を向けます。好きな楽器や音色を使うことで、遊びへの参加意欲が高まります。音を鳴らしたら一呼吸おいて、子どもが自ら視線を向けるのを待ちましょう。おとなが「どこかな?」と声を添えると探す気持ちを引き出せます。

 また、くり返し遊ぶなかで音と動きを予測できるようになり、安心感と学習意欲につながります。

遊びをアレンジ

かくれんぼサウンド

鈴や小さな楽器を布や箱の後ろで鳴らし、「どこから聞こえるかな?」と声をかける。音の方向に子どもが目を向けるのを促す。聴覚定位(音の方向を捉える力)と視線の移動を育てる。

楽器のペア探し

同じ音の2つの楽器(鈴と鈴、太鼓と太鼓など)を用意し、片方をおとなが鳴らす。子どもは並べられた楽器のなかから同じ音の楽器を指さす。聴覚弁別力(音の違いを聞き分ける力)を育て、音と視覚的対象を結びつける力を高める。

かくれんぼサウンド/イラスト:seesaw.

【出典】『発達が気になる子の認知遊び』著:藤原里美

【著者情報】
藤原里美(ふじわら・さとみ)
一般社団法人チャイルドフッド・ラボ 代表理事/臨床発達心理士/保育士
公立保育園・東京都立梅ヶ丘病院・東京都立小児総合医療センター・明星大学非常勤講師を経て現職。
発達障害のある子どもの療育、家族支援を行うとともに、園の巡回や発達支援の研修など、支援者育成にも力を注ぐ。「子どもを変えずに、子どもの周りの世界を変える」支援方法により、現場や家庭で実現可能な実践方法を発信している。

【書誌情報】
『発達が気になる子の認知遊び』
著:藤原里美


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発達が気になる子といっしょに!
楽しい遊びを通して、子ども自身が困っていることの解決をめざす大人気シリーズ。

認知発達とは、見る・聞く・記憶する・覚える・考える・予測するなど、情報をキャッチし、物事を理解して考える力が育っていく過程を指します。

わたしたちは日常のなかで多くの情報を受け取り、その情報をあたまのなかで「整理して」、「次にどうするかを判断」しています。
認知発達はこの一連の過程を支える基盤であり、学習だけでなく、生活全般や人との関わり方に深く関係しています。

・遊びが続きにくい
・集団遊びに入りづらい
・指示が入りにくい
・切り替えが難しい
・ルールのある遊びが苦手 など発達が気になる子にとって、
認知発達を育む遊びは特に重要です。

本書で紹介する150個の「認知発達遊び」は、日常のなかで遊び、関わりながら、
その子のペースで認知の土台を育てていくためものです。
認知発達をつぎの7つの領域に分けて解説し、それぞれの領域を育てる具体的な遊びの提案をしています。
1知覚
2注意・処理
3記憶
4言語思考
5実行機能
6社会的認知
7メタ認知

診断の有無にかかわらず支援したいとき、「教える」より「育てる」関わりを大切にしたい場面などで、
それぞれの発達段階にあわせながら、無理なく取り入れられる遊びを紹介します。

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