冷酷な天才シェフ・味沢匠の「切ない過去」が判明…!施設のお年寄りと子どもを救った“優しさの和食”【ザ・シェフ】

法外な報酬と引き換えに、依頼人のどんな難題も解決する孤高の料理人・味沢匠。

『ザ・シェフ』(原作:剣名舞/劇画:加藤唯史)の第20話「プロの証明」では、一見冷徹に見える味沢の心温まる素顔と、知られざる幼少期の過去が明かされます。

ライバル・ジャンの強襲と施設での料理勝負

「世界一の料理人」を自負するフランス人シェフのジャン・ボナパルトは、味沢との直接対決を望み、山奥の児童養護施設「希望の里」まで味沢を追いかけてきます。

ジャンは「優劣さえハッキリすればどんな方法でも構わない」と、施設の人々にフランス料理を振る舞うことで味沢との勝負を試みます。

一見すると、ボランティアで豪華なフレンチを提供するジャンに対し、冷淡な態度をとる味沢。

しかし、味沢にはこの施設に来る「ある理由」がありました。

高級フレンチよりも「お箸で食べられる和食」

夕食の時間、ジャンは自信満々にテリーヌやマリネを提供します。しかし、施設のお年寄りは「ナイフやフォークの使い方がわからない」と戸惑い、子どもたちも慣れない味に困惑してしまいます。

そこで味沢が出したのは、伊豆のみかんや身近な食材を使った、優しく食べやすい和食でした。

お年寄りは喜び、子どもたちも夢中で平らげます。

結果としてジャンのフレンチは大量に残され、味沢の和食は完食されるという結果になりました。

明かされた味沢匠の過去「希望の里で過ごした2年間」

勝負の後、施設の園長先生(マダム)と鯨岡の会話によって、味沢の意外な過去が明かされます。

実は、味沢は幼い頃に早くにご両親を亡くし、この「希望の里」で約2年間を過ごした元在園児だったのです。

高額な報酬で全国を渡り歩く味沢が、この施設を訪れていたのは、かつて自分を育んでくれた場所への密かな報恩のためでした。

まとめ:「この世で一番おいしい物は澄んだ空気」

物語の最後、夜の静けさの中で佇む味沢の姿とともに、彼の心にある言葉が描かれます。

「この世で一番おいしい物は、澄んだ空気だといつも言っていましたから……」

高級食材や派手な演出ではなく、食べる人の境遇や心に寄り添うことこそが料理の真髄。味沢匠という男の深みと優しさが溢れる、不朽の名作回です。

<第1話:幻の料理人①>を読むにはこちらから
https://love-spo.com/article/the-chef_001

『ザ・シェフ』次回へ続く!

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【書籍情報】
『ザ・シェフ』
原作:剣名舞
劇画:加藤唯史

法外な報酬を要求するが、依頼人の希望に応じて料理を作り上げる天才シェフ・味沢匠(あじさわ・たくみ)の活躍を描いた料理劇画。石油産出国であるパミール王国でその全権を握る大臣は、外務省関係者がもてなす帝都ホテルの晩餐をほとんど食べ残して帰る。そこで「幻の料理人」と呼ばれる天才シェフ・味沢匠が、大臣を満足させる晩餐を作るように依頼されるが、味沢はその報酬として500万円を提示して……!?

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