【愛知雑学】神社仏閣の総数7857カ所!京都や奈良よりも多い日本一の寺院数から見える地域性

愛知県は神社・寺院の数が日本一!

京都や奈良よりも多い寺院の数

 「ケチで見栄っ張り」と評されることもある愛知県民。何事も打算的に考え、信心深いとは思われていなそうですが、データを見るとまったく逆の結果が出ています。じつは都道府県別の神社仏閣数では全国一を誇っているのです。

 文化庁が出している、2025年版の『宗教年鑑』によると、愛知県の神社と寺院の数は7857カ所となっており、京都や奈良を抜いて全国1位です。神社に限った場合は新潟に抜かれてしまいますが、寺院では4506カ所と断然の1位です。

 なぜこれほどまでに愛知には神社仏閣が多いのでしょうか?

 まず考えられるのは、愛知県地域が昔から東西の人が行き交う地域であったため、さまざまな宗派の人が入り込み、共存するようになったということです。県内には浄土真宗や禅宗の寺院が多くありますが、それ以外の宗派を退けることはなく、同じ集落に違った宗派の寺院があるといったことも珍しくありません。

 また、明治政府が行った仏教寺院の破壊運動の際も、愛知県内では抵抗の動きが大きく、結果的に取り壊しを免れた寺院が多かったこともひとつの理由です。

 もちろん、その根底に愛知県人の信心深い県民性があることは確かでしょう。

神社、寺院が多いのは地域性が要因

神社、寺院が多い地理的な要因

  • 古くから、東西の人が行き交う地域であった。また、外からこの地に来て住み着く人も多かった。
  • それにより多くの価値観が入り込んで、多様な宗派が共存するようになったと考えられる。

豊川稲荷( 豊川市)

大須観音(名古屋市)

 名古屋市中区にある真言宗の寺院。現在の岐阜県羽島市にあった真福寺が起源とされるが、1612年に徳川家康の命により、現在の場所に移転した。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 愛知の話』監修:宮本佳範

【監修者紹介】
宮本 佳範(みやもと・よしのり)
愛知県生まれ。名古屋市立大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了。博士(人間文化)。愛知東邦大学経営学部教授。一人旅が好きで、回り道をしつつ観光の研究者になる。専門は観光社会学。持続可能な観光マネジメントの在り方に関心を持ち、観光地で起きている様々な問題について研究。また、“観光は地域のPRメディア”という視点にたち、学生と地元愛知・東海の歴史や文化、自然、産業の魅力を深堀りするツアーの企画にも取り組んでいる。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 愛知の話』
監修:宮本佳範


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