人間関係や組織の悩みも八卦で解決!? 現代にも通じる「八卦」の深い洞察力【眠れなくなるほど面白い 図解 易経】

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人や社会の動きも八卦の見方で捉えられる

あらゆる事象に対応している八卦

 八卦が象徴するのは、自然現象だけに限定されていません。最初に定めた自然のイメージを軸に、人物や動物、体の部位、さらには季節、方位など、身の回りのさまざまな対象にも紐づけて考えられてきました。

 たとえば「乾」は天のイメージを持ち、父や馬、体では首に対応づけられてきました。いずれも上に位置し、物事を主導する役割や、動きだしの力を担う点が共通しています。先頭に立ち、主として方向を示すという性質が重ね合わされていたのです。一方、「坤」は地を象徴し、母や牛、腹と結びつけられます。受け止め、支え、内側で育むといった性質が共通して見いだされていました。

 同じように、雷・風・水・火・山・沢に対応する卦も、人や動物、体の部位などと関連づけられています。これらは性質や役割の共通点を手がかりに、状況を多角的に捉えるための視点として使われてきました。

 八卦のイメージが広く応用されてきた背景には、自然や人間、社会を切り離さずに考える発想があります。同じ構造で見通すことで、異なる対象の間に共通する動きや傾向が浮かび上がってくるでしょう。八卦は、世界をひとつのつながりとして理解するための枠組みだといえるのです。

八卦は幅広い事象を表している

①乾

父 や 馬 など

②兌

少女 や 羊 など

③離

中女 や 雉 など

④震

長男 や 竜 など

⑤巽

長女 や 鶏 など

⑥坎

中男 や 豚 など

⑦艮

少男 や 狗 など

⑧坤

母 や 牛 など

八卦は自然現象だけでなく、人物や動物などにも紐づけられます。共通する性質や役割を手がかりに、状況をさまざまな角度から捉えるために用いられてきました。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 易経』監修:湯浅邦弘

【監修者情報】
湯浅 邦弘(ゆあさ・くにひろ)
1957年、島根県生まれ。中国哲学・思想史研究者。大阪大学名誉教授、立命館大学 白川静記念東洋文字文化研究所教授。専門は中国古代思想史。先秦から漢代にかけての思想を、文献資料や新出土史料をもとに読み解く研究で知られる。著書に『中国思想の基礎知識』(青弓社)、『諸子百家 儒家・墨家・道家・法家・兵家』(中公新書)、『中国古典の生かし方――仕事と人生の質を高める60の名言』(NHK出版新書)などがある。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 易経』
監修:湯浅邦弘


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