歯周ポケット4mm以上は要注意!気づかないうちに歯を失う歯周病の怖さ【眠れなくなるほど面白い 図解 口と歯の話】

歯周病の分かれ道! 引き返せる「歯肉炎」と、戻れない「歯周炎」

放置すると歯を支える歯槽骨まで破壊

 日本の成人が歯を失う原因の第1位となっているのが、歯周病です。厚生労働省が令和4年に行った調査によると、4ミリ以上の歯周ポケットをもつ人の割合は15歳以上で約半数にのぼり、25~44歳の若い世代でも、30%以上が該当します

 そもそも歯周病とは、口の中の細菌によって引き起こされる感染症で、歯を支える周りの組織に炎症が起こる病気です。初期・中期でも痛みとしての自覚症状がほとんどないため、気がついたときには重度まで進行していることも。

 この歯周病は、症状の段階によって大きく2つに分類されます。1つは炎症が歯茎だけにとどまっている初期段階の「歯肉炎」で、もう1つはさらに炎症が進行して歯を支える骨(歯槽骨)にまで広がってしまった「歯周炎」です。一般的な目安として、歯と歯茎の境目にある「歯周ポケット」と呼ばれる溝の深さが4㎜以上になると、歯槽骨が吸収され始めている可能性が高くなります。

 空気を嫌う歯周病菌は、歯垢(プラーク)内で増殖し、空気が少ない歯周ポケットへと入り込んでいきます。そして、周りの歯茎に炎症を起こしながらさらに拡大し、歯槽骨にまで炎症を広げ、次第に歯槽骨が溶けて歯茎が下がり、そのまま放置すれば最終的には歯を失うことに。歯肉炎の段階で治療をすれば健康な状態に戻すことができるので、早めにケアをすることが大切です。

歯肉炎+歯周炎 =「歯周病」

【歯肉炎】
歯茎だけ炎症を起こした状態
【歯周炎】
歯茎の炎症が進み、歯槽骨まで炎症が広がった状態

歯肉炎の段階で治療すればまだ戻れる

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 口と歯の話』著:栗原丈徳、栗原毅

【著者紹介】
栗原ヘルスケア研究所 所長 栗原丈徳(くりはら・たけのり)
1982年、東京都生まれ。歯科医師。鶴見大学歯学部卒業。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科中退。日本抗加齢医学会、日本咀嚼学会、日本摂食嚥下リハビリテーション学会などの会員。「予防歯科」「食と健康」をテーマに活動している。特に「口の健康と全身疾患との関連性」について大学や介護施設などで積極的に講演も行っている。『内科医と歯科医が教える 病気知らずの食べ方 みがき方』(日東書院)、『体が勝手に痩せはじめる おくち美化習慣』(KADOKAWA)など、監修書・著書多数。
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栗原クリニック東京・日本橋 院長 栗原 毅(くりはら・たけし)
1951年、新潟県生まれ。北里大学医学部卒業。前東京女子医科大学教授、前慶應義塾大学大学院教授。現在は栗原クリニック 東京・日本橋の院長を務める。日本肝臓学会肝臓専門医。治療だけでなく予防にも力を入れている。血液サラサラの提唱者のひとり。『1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法』(日本文芸社)、『ズボラでもラクラク! 内臓脂肪がスルッと落ちる 超悪玉コレステロールも減らす 自宅でできる名医のワザ!』(三笠書房)など監修書・著書多数。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 口と歯の話』
著:栗原丈徳、栗原毅


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