東京ユナイテッドバスケットボールクラブの所属選手を直撃紹介！

田口暖選手＆長尾光輝選手が語るチームへの貢献

昨年、『B3』カテゴリながらホーム開幕戦で有明アリーナにBリーグ史上最多1万358人の観客を集め、大きな話題となった東京ユナイテッドバスケットボールクラブ（以下TUBC）。B3参戦3季目となる今季はクラブとして悲願のB2昇格を狙うシーズンになる。『ラブすぽ』では、そんなTUBCに密着取材を慣行！チームのカギを握る「新司令塔」田口暖選手＆長尾光輝選手によるポイントカード対談、第2弾をお届けします！

――今季から新加入したおふたりですが、どういうプレーでチームに貢献したいと考えていますか？

田口　まずはディフェンスですね。コーチが言うディフェンスをしっかりと体現してチームに貢献したいと思っています。オフェンス面ではスピードはもちろん、年齢的にもそれだけじゃダメだなということにも気付いています。ベテランらしい“上手さ”であったり、緩急の使い分けなども出していかなければいけないシーズンになると思っています。開幕までにコーチのやりたいバスケを理解して、＋αになるような部分も出していきたいですね。

――コンディションはいかがですか？

田口　少し、背中を痛めていたんですけど、問題はないです。開幕までにはしっかりと仕上げて、万全の状態で新シーズンに挑もうと思います。

――長尾選手の持ち味は？

長尾　暖さんにも言ってもらったスピードが持ち味なので、そこはしっかりと発揮したいです。プレーはもちろん、スピード感が上がるとチーム全体に勢いがつくと思っています。試合にはつねに出たいと思いますけど、たとえば途中からコートに立っても空気を変えられるような、そんなプレーを見せたいです。
これまでも、「ポイントガードというポジションはコーチを抜いたらボスだ」と言われてきたので、そういう部分も見せていければ。年齢は下の方ですけど、年上の選手に対しても意見をしっかりと言えるように。そのためにも、プレーでしっかりと説得力を見せないといけないと思っています。

――田口選手と長尾選手はポジションも同じガードで、ともに今季からチームに加入した選手です。「ライバル心」はありますか？

田口＆長尾　……（顔を見合わせて苦笑い）

田口　選手として「負けたくない」という思いはもちろんあります。その上で、チームにどう良いモノをもたらすことができるのか。ポジションは同じですけど、プレーも同じだったら二人いる意味もないですし、そこはそれぞれの強みを見せられればいいなと思います。それがB2昇格につながるはずですし、だからこそふたりともチームに呼ばれたんじゃないかなと考えています。

長尾　僕も、暖さんはもちろん他の選手にも「負けたくない」という気持ちはあります。それもすごく大事ですけど、B2昇格を目標とする上でライバルとしてバチバチやるのも、切磋琢磨しながら一緒に上がっていくこと、気づいたことを話し合うこともきっと必要で、そこは意識しながらやっていきたいです。

――TUBCは昨季、ホーム開幕戦で1万人を超える観客を集めたことが話題になりました。B3としては異例の観客数でしたけど、他チームの選手としてどう見ていましたか？

田口　僕は有明のメインアリーナで試合をしたことがないので、1万人の観客を経験したことはないんですけど、もし今年もそれくらい集まってくれるのであればメチャクチャぶち上りそうです（笑）。楽しみでしかない。

――やっぱり、お客さんが多いと楽しい？

田口　そうですね。テンション上がりますよ、やっぱり。光輝は去年、やってるんだっけ？

長尾　はい、去年の開幕は僕がいた鹿児島レブナイズ戦だったので、経験しています。マジで別世界という感じで、メチャクチャ緊張しました（笑）。アウェーで1万人の観客だったので、本当に「気付いたら試合が終わっている」感覚というか……完全に飲まれてしまいました。ただ、今年はホームの開催になるので、心強いです。でも、緊張はすると思います（笑）。

田口　選手としては「負けられない」プレッシャーはあるよね。「負けたらどんな雰囲気になるんだろう」って。でも、そこも含めてポジティブにとらえたいです。

――最後に少し、プライベートな話も聞かせてください。おふたりがバスケをはじめたキッカケは？

田口　ウチは両親も兄も、家族含めてバスケが大好きで、気づいたら始めていた……という感じですね。「暖（だん）」という名前も、親がマイケル・ジョーダンの大ファンで、そこから付けられたらしいです。実家に帰ってもバスケの話しかしないので、正直憂鬱になるくらい（笑）。せっかくオフでリラックスしに帰っているのに、「またバスケの話かよ……」って。
あと、24時まで営業しているバスケコートがあって、兄に連れ出されて1on1やらされたり。最後は僕が「もう帰ろうよ……」って根を上げています。バスケ熱という意味では、家族で僕が一番冷めているかもしれません（笑）

長尾　ウチは暖さんみたいな「バスケ一家」ではなかったんですけど、3学年上の兄がバスケを始めて、それに付いていったのがキッカケです。父はスポーツも未経験で、母は陸上とバレーボールの選手でした。

――じゃあ、長尾選手のスピードはお母さん譲り？

長尾　100メートル走の北海道大会の大会記録を持っていたらしいです。なので、完全に母からの遺伝です。

田口　メチャクチャすごいじゃん！

――ありがとうございます！おふたりの今シーズンの活躍、期待しています！

記事／花田雪
写真/岩田裕介（ラブすぽ編集部）