第2ハウス

金銭物質への欲、稼ぐ能力を表す(所有、財産、価値観の室)

その人生において本人が大事だと考えるものを表すハウスで、「何に対して価値を置くか」「お金とのかかわり方」「物質的な欲の強弱と傾向」とイメージするといいでしょう。収入や稼ぐ能力、稼ぎ出せる財産、また、価値あるものを生み出せる「資本力(体力や時間など)」の有無、所有欲の傾向や強弱も判断できます。

太陽（2ハウスにある）

よく稼いでよく使う欲に忠実な存在

お金への関心の高さが目立ついわゆる金運が強い人。「物質的に豊かであること」が幸福につながると考えるタイプ。自分でも稼げますが、周囲の援助も得られます。使うのも好き。ハードアスペクト*がある場合は、派手な使いすぎ＆大盤振る舞いに注意です。

月（2ハウスにある）

心とお金の動きが連動するタイプ

お金や物質を得ることが安心につながります。金銭への関心は高いものの、気分に流されやすく、連動して収入や労働意欲も上下しがち。人をケアする分野、女性や子どもにかかわる分野に職業の適性があります。ハードアスペクト*があると支出が収入を上回りやすい面が。

水星（2ハウスにある）

稼ぐための「引き出し」が多く多芸多才

収入を得るための知識やセンスを習得しやすく、様々な職種において能力を発揮できます。特に適性があるのは、情報関連や言語にかかわる仕事、人と対話する営業、会計など。複数掛け持ちも◎。ハードアスペクト*があると、安易な方法で収入を得ようとします。

金星（2ハウスにある）

お金の力でキラキラ輝くリッチな人

宝石や芸術品など美しく華やかなもの全般にセンスがある人。そのセンスを生かす職業に適性があり、お金持ちとの結婚により豊かな生活を送る場合もあります。お金遣いも華やか。ハードアスペクト*があると、ますますその傾向が強まりそう。過度の浪費、借金などにはご用心。

火星（2ハウスにある）

一気に稼いで一気に使う衝動性が強め

稼ぐことに積極的で「もらうものはしっかりもらう!」という意欲も強いタイプ。集中力はあるものの長期的な視点で物事を進めるのは苦手。リスクを恐れないため時に大金をつかみますが、ハードアスペクト*があると、ギャンブルや投資で無謀なことをやりがちに。

木星（2ハウスにある）

信用を糧に安定した豊かさを築く才能

一定の専門性や人柄から社会的信用を得て、安定した財産を得る能力がある人。持っている財産を運用する力もあり、着実に豊かになっていきます。豊かな感性から芸術の援助者になることも。ハードアスペクト*があると、必要以上に贅沢＆浪費をしてしまう傾向に。

土星（2ハウスにある）

地道な倹約家ストイックになりすぎ注意

金銭や稼ぐことに対し非常に真面目で、コツコツと長期的な視点で取り組み、確実な収入を得るタイプ。努力家ですが、大きく稼ぐことへの恐れや罪悪感が強い場合も。生活面もストイックな傾向です。ハードアスペクト*があると、倹約がすぎて、経済的に困窮することも。

天王星（2ハウスにある）

波瀾万丈を好むギャンブラー気質

乱高下のある激しい金運。突然大きなお金をつかんだり急に失ったりしがち。価値観もユニークで、アイディア力や発明の才、特殊なスキルで収入を得やすく、自身もそういうものにお金を使います。ハードアスペクト*があると金銭トラブルの傾向あり。慎重さを持って。

海王星（2ハウスにある）

お金・利益に関心薄めの芸術家肌

お金への関心が薄く、財産を残すことへの関心がないタイプ。財布のひもがゆるく、稼ぐ以上に好きに使ってしまいがち。感性はとても豊かで芸術関連で仕事を得ることも。ハードアスペクト*がある場合、過度の借金や詐欺に注意。甘い言葉に乗せられやすいタイプです。

冥王星（2ハウスにある）

ケタ違いの金銭感覚財界の黒幕タイプ

欲が強く、金銭への執着心も強い人。稼ぐことに生きがいを感じ、時に大胆な判断で投資して財産を築くことも。権力欲が強いので、大きなお金を動かす立場になりやすいでしょう。ハードアスペクト*があると、そのために手段を選ばないことも。結果として、敵も増やします。

*アスペクトは第4章で解説します。

【出典】『一番わかりやすい はじめての西洋占星術 』著：アストロカウンセラーまーさ