子どもの脳は「2階建て」の家と同じ?勉強や習い事の前に知るべき“1階の土台”【子ども脳疲労】

子ども脳疲労はどのようにたまっていくのか

脳の疲れは、毎日の生活のなかで少しずつたまっていきます。睡眠不足や予定の詰め込み、切り替えの多さが重なるからです。脳の仕組みを押さえながら、その流れを具体的に見ていきます。


子どもの脳は「2階建て」になっていた

 子どもの脳は、大きく3つの働きに分かれています。睡眠や生活リズムなどを支える「からだの脳」、知能や集中力を担う「おりこうさんの脳」、そして感情を司る「こころの脳」です。これらは同時に発達するのではなく、順番に育っていきます。

 この関係は、2階建ての家によく似ています。1階が「からだの脳」、2階が「おりこうさんの脳」その2つをつなぐのが「こころの脳」です。もし1階がぐらついていれば、2階をいくら立派にしようとしても安定しません。

 ところが現代の子どもたちは、1階にあたる「からだの脳」が十分に休めていないまま、勉強や習い事などで2階の働きばかりを求められがちです。その結果、脳は疲れやすくなり、本来の力を発揮しにくくなります。

 この仕組みを手がかりに、子ども脳疲労がどのようにたまっていくのかを見ていきます。

脳の育ち方から子ども脳疲労を考える

子どもの脳は、家のように土台から育っていきます。「からだの脳」が整うと「おりこうさんの脳」が働き、「こころの脳」が2つをつなぎます。この順番がうまく働かないと、脳に疲れがたまりやすくなります。

【出典】『子ども脳疲労』著:成田奈緒子

【著者紹介】
成田奈緒子(なりた・なおこ)
小児科医・医学博士・脳科学者。発達脳科学を専門とし、子どもの睡眠や生活リズムと脳の発達の関係を長年研究。医療現場で多くの親子と向き合うなかで、子どもの不調の背景には睡眠不足や過干渉など家庭環境の影響が大きいことに着目する。脳の発達段階に即した子育てのあり方を提唱し、講演・執筆活動を通じて広く発信。親子支援事業・子育て科学アクシスを主宰し、保護者向け講座や教育支援にも力を注いでいる。著書に『誤解だらけの子育て』(扶桑社)、『子育てを変えれば脳が変わる こうすれば脳は健康に発達する』(PHP 研究所)、共著に『その「一言」が子どもの脳をダメにする』(SB クリエイティブ)などがある。

【書誌情報】
『子ども脳疲労』
著:成田奈緒子


【Amazonで購入する】
【DMMブックスで購入する】

「子どもはいつでも元気」はもう通用しない!?
不機嫌・だらだら・集中切れは、「子ども脳疲労」が原因だった!

「うちの子、集中力がないのでは?」「すぐにシャットダウンしてしまうのは体力不足?」
そんな悩みを抱える親御さんは少なくありません。

しかし、その原因は性格でも、やる気の問題でもありません。
実は――子どもの「脳の疲れ」が関係している可能性があります。

かつては「子どもはいつでも元気」という考え方が一般的でした。
けれど現代の子どもたちは、情報量の増加、忙しいスケジュールによる睡眠不足、親の過干渉など、
目に見えない負荷を日常的に受けています。
元気そうに見えても、脳が十分に休めていない――
それが「子ども脳疲労」という状態です。

本書では、子どもの脳と発達を長年研究してきた専門家が、
「なぜ今の子どもは疲れやすいのか」
「脳が疲れると、行動や感情に何が起こるのか」 を、わかりやすく解説します。

さらに、家庭でできる環境の整え方や、
子どもが本来持っている回復力を引き出すための関わり方を紹介。
無理にがんばらせるのではなく、脳を休ませることで、子どもは自分から動き出す――
そのためのヒントが詰まった一冊です。

この記事のCategory

求人情報

インフォテキストが入ります