秘伝のツメが『甘すぎる』…?海外から帰国した客を襲った『味覚の謎』と衝撃のラストとは|漫画「江戸前の旬」【第4話考察】

寿司マンガの金字塔『江戸前の旬』第4話「アナゴ(前編)」は、心温まる職人ドラマから一転、後味の気になるミステリアスな展開へと進みます。長年憧れ続けた思い出の味を食べたはずの客が、なぜか「違和感」を口にした理由とは何だったのでしょうか?

海外帰りの客が待ち望んでいた「昔ながらの江戸前アナゴ」

1年間の海外赴任から帰国したある男性客が「柳寿司」を訪れます。

男性は亡くなった父親が大のアナゴ好きで、海外の日本食レストランでは満足できず、昔ながらの仕事をする柳寿司が握るような江戸前のアナゴをずっと楽しみにしていたと語ります。

最近では上半身の皮目を表にして出す店が少なくなったと語る客は、運ばれてきた柳寿司のアナゴを見て「こいつは珍しい!」と大喜びします。

「ツメの甘味が勝ち過ぎている」…老舗の味に走った亀裂

しかし、一口食べた客の表情が曇ります。「変だな…ツメの甘味が勝ち過ぎてる様に思うんです」。

辰五郎は先代の時からツメの味を変えておらず、むしろ他の店よりも甘味は控えめなはずでした。

ツメの量を減らしてもう一度出し直すものの、客はやはり甘いと感じ、「旅の疲れで舌がバカになっているのかもしれません」と言い遺して店を後にします。

ご隠居は「若い頃は脂っこいものを好んでいたのが、30代になって淡白な魚を好むようになるというのはよくあることじゃ」と推測します。

もしそうなら、客はもう二度と江戸前のアナゴを美味と感じられないかもしれないという切ない可能性が示唆されます。

翌日の事件!他店で投げ飛ばされる客の叫び

物語はここでは終わりません。

翌日、銀座の街を歩いていた旬は、別の寿司屋の店頭で昨日の客が職人に投げ飛ばされている衝撃的な現場に遭遇します。

「文句があるなら銭はいらねえから帰りやがれ!」と怒鳴られる中、客は床に伏しながら「アナゴが……旨いアナゴが食べられない……」と涙ながらに嘆くのでした。

単なる味覚の変化なのか、それともアナゴの仕込みやツメに関する別の要因があるのか?

気になる解決編(後編)への強い引きを残して前編は幕を閉じます。

◉『江戸前の旬』次回へ続く

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【書誌情報】
『江戸前の旬』
原作/九十九森
作画/さとう輝

銀座『柳寿司』三代目・柳葉旬。柳寿司の末っ子として生まれ、父親の跡を継ぐために寿司職人となって迎えた二度目の春――。寿司職人として大輪の花を咲かすべく、ただ今奮闘中!! 真鯛をけなす息子、真鯛に特別な思いを持つ老母。旬の真鯛の握りは息子の誤解を解くことができるのか⁉

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