【「不安ぐせ」のある子と「だいじょうぶ」を育む ポリヴェーガル理論】副交感神経を育てて「安心・安全の土台を育てるワーク」を4つ紹介します

 この記事では前回に引き続き副交感神経を育てて「安心の土台をつくるワーク」を追加で4つ紹介します。お子様の性格や好み、ご家庭の環境に合わせてやりやすいと感じたものを選んで行ってみてください。
 ワークを繰り返し行うことで、少しずつ神経基盤にいる時間が長くなり、子どもは「不安になっても、また落ち着いた状態に戻れるんだ」と感じられるようになっていきます。聴覚や触覚などの感覚を使うワークも多いので、感覚をつかさどるセプションを育てることもできます。

≪主人公になりきる≫副交感神経を育てて安心の土台をつくるワーク⑤

 アニメや本が好きな子どもにおすすめのワーク。お気に入りのアニメの主人公になりきって、決め
ゼリフを声に出してみます。
 特にアニメの声優は、声を張り、抑揚やリズムをつけて発声しますよね。この発声法が腹側迷走神経
を刺激するのです。
 主人公のポジティブな言葉を口にすることで、体の中の活力を引き出す効果もあります。

主人公になりきる【なか:イラスト】

≪おうちのなかの好きな音≫副交感神経を育てて安心の土台をつくるワーク⑥

 水道から流れ出る水の音、掃除機の音、フライパンで料理をつくるときの「ジュー、ジュー」とい
う音……。家のなかで聞こえてくる音を見つけて、子どもに好きな音を尋ねてみましょう。
 好きな音を聞いたりイメージしたりすると、呼吸やおなかの感じ、体の緊張などにも変化が表れます。こうした変化に気づくことで、内受容感覚も磨かれていきます。

おうちのなかの好きな音【なか:イラスト】

≪協働おえかき≫副交感神経を育てて安心の土台をつくるワーク⑦

 おとなと子どもで一緒におえかきすると、動きと視線を共有することで神経系が同調し、お互いに
動きやペースを合わせることでつながりと柔軟性も育ちます。
 使う筆記具と絵のテーマは自由。1枚の紙に、親子で絵を描くだけのシンプルなエクササイズです。絵の上手さを評価したり、子どもの描いたところを直したりしないことがポイントです。

協働おえかき【なか:イラスト】

≪ゆらゆらクッション≫副交感神経を育てて安心の土台をつくるワーク⑧

 重ねたざぶとんやクッションの上にうつぶせに寝て、ボディボードに乗るイメージでゆらゆらと体を揺らします。おとなが必ずそばで見守り、子どもの体を支えましょう。
 このワークでは、前庭感覚と固有受容感覚が同時に働きます。また、不安定さと支えられている安心感、自分で体をコントロールする主体性が、神経系の柔軟性を育てます。

ゆらゆらクッション【なか:イラスト】

【書誌情報】
『「不安ぐせ」のある子と「だいじょうぶ」を育む ポリヴェーガル理論』
著:浅井咲子


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3つの自律神経を味方につけて〈不安ぐせ〉を〈安心習慣〉に変える!

いつも不安にふりまわされて、シクシク、くよくよ、イライラ……「うちの子、もしかして不安になりやすい?」「人より繊細なのかな?」と思ったら、ぜひ本書の「ポリヴェーガル理論」にもとづくワークを試してみてください。

ポリヴェーガル理論は、ステファン・ポージェス博士が提唱した神経理論で、自律神経を「交感神経」と「2つの副交感神経(背側迷走神経・腹側迷走神経)」の3つとして捉えます。

・人の表情や声色、変化によく気がつく
・大事なイベントの前にネガティブなイメージをしがち
・登園時、登校時はこれから過ごす時間を考えて泣いてしまう
・にぎやかな人の近くにいると、いつもイライラ
こうした「不安ぐせ」は性格から生まれるものではなく、心と体を守ろうとする安全システムが働くことで生まれるもの。

本書では、ポリヴェーガル理論にもとづき、子どもの「不安ぐせ」のしくみをやさしく解説しながら、親子でできるシンプルなワークを紹介します。

不安やストレスを感じても「わたしは大丈夫」「なんとかなる」と思える力——“レジリエンス”を、子どもと一緒に育てていきます。
がんばって変えようとしなくて大丈夫。
安心は、親子の関わりのなかで、少しずつ育っていきます。

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