「150ヤード超え」より価値がある!上手いゴルファーが打ちっぱなしの打席で“こっそり”やっている地味すぎる「転がし」の練習とは?

なぜアマチュアは練習場で「飛ばないクラブ」を握らないのか?

「もっとドライバーを飛ばしたい!」「アイアンでピンをデッドにデッドに狙いたい!」 ゴルフ練習場に行くと、多くのゴルファーが大きな音を響かせながら、ドライバーやミドルアイアンで力いっぱいボールを打ち込んでいます。

しかし、シングルプレーヤーやプロのような「本当に上手いゴルファー」の練習をよく観察してみてください。

彼らは、大きなスイングで飛ばす練習よりも、はるかに地味で小さな練習に多くの時間を割いています。

『ゴルフは気持ち』第14話のラストシーンで、上級者が打ちっぱなしの打席で実践している「一見すると信じられない、しかし驚くほど効果的な地味練習」が紹介されています。

これを知るだけで、あなたの「練習の質」と「スコア」は一気に変わります。


1. ゴルフの真実:「スコアの大部分は寄せとパット」でできている

ゴルフを少しでもかじったことがあれば、「パット・イズ・マネー(パットが勝負を決める)」「寄せ(アプローチ)がスコアをまとめる」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。

実際、アマチュアゴルファーが1ラウンド(18ホール)の中で、ドライバーを振る回数はせいぜい14回程度です。

一方で、アプローチとパターを使う回数は、スコア「100」のゴルファーであれば半分以上の「50〜60打」を占めます。

それにもかかわらず、多くのゴルファーが練習場にいくと、全体の8割以上のボールを「ドライバー」や「ミドルアイアン」に費やしてしまいます。

「練習場で、上手な人ほど色々寄せの練習をする。ゴルフは結局、寄せとパットだと知っているんだね。つまりその人は常に本番を頭に置いて練習しているんだ」

ゴルフのスコアを最短で「100切り」「90切り」させるためには、この「練習配分の歪み」に気づくことから始まります。


2. 目からウロコ!上級者が練習場で行う「パターによる転がし練習」

作中において、上級者が練習場のマットの上で実践している、究極に地味でユニークな練習法が紹介されています。

「我々は例えば練習場でパターで20ヤード転がしてみる。どういう転がりをするか、どのくらい芝に食われるか。そこからパター?そんなことが実戦で役立つ。何事も練習しなければ何事もできない」

「練習場でパターを打つなんて恥ずかしい」「距離感の練習はパッティンググリーンでするものだ」と思うかもしれません。

しかし、練習場の打席マットの上から10〜20ヤード先のターゲットへパターで低く転がす練習には、実戦で活きる大きなメリットがあります。

① 「地面の抵抗(芝の食われ方)」を肌で理解する

コースのグリーン周り(カラーやショートラフ)からパターを使って転がし(テキサスウェッジ)を選択するシーンは非常に多いです。このとき、最も難しいのが「パターのロフトが芝にどう影響され、どれくらいボールの勢いが死ぬか(食われるか)」の感覚です。 人工芝のマットや、その先の薄い芝のエリアに向かってパターで転がすことで、「芝による摩擦とボールの減速感」を非常にクリアに体感することができます。

② アプローチとしての「キャリーとラン」のイメージ作り

パターで一定の強さで打ち出したボールが、マットを離れてからどのように滑り、どのように転がっていくかを視覚的に追いかけることで、アプローチショットに必要な「キャリー(空中を飛ぶ距離)とラン(地面を転がる距離)」の黄金比率を脳内に焼き付けることができます。


3. 今日からできる!スコアが劇的に縮まる「地味だけど効く」実戦メニュー

打ちっぱなしの練習効率を10倍にするために、次のステップを実践してみましょう。

ステップ1:アプローチ(ウェッジ)での「3段階」距離感作り

練習の最初の30球は、ミドルアイアンではなくウェッジを握ります。

  • 10ヤード(腰から腰の振り幅)
  • 20ヤード(胸から胸の振り幅)
  • 30ヤード(肩から肩の振り幅) 

それぞれターゲットを明確に定め、その距離に「キャリー」で落とせるように徹底的にコントロールします。これだけでグリーン周りの「行き来(往復ビンタ)」が劇的に減ります。

ステップ2:パターによる「カラーからの寄せ」想定練習

練習の終盤、目立たない打席で構いませんので、パターを握って10ヤード〜20ヤード先のマットの端や目標物に向かって5〜10球、低く滑らかに転がす練習をしてみましょう。

「アプローチはウェッジで浮かせるもの」という固定観念を捨てることで、コースで大怪我をしない最強の武器(安全な転がし)が身につきます。


まとめ:華やかな「150ヤード」より、泥臭い「15ヤード」を愛せるか

ゴルフで最も楽しいのは、確かに快音を響かせて遠くへボールを飛ばした瞬間です。

しかし、本当にあなたを「上手いゴルファー」へと導き、ライバルを驚かせる極上のスコアを叩き出してくれるのは、15ヤードを確実に寄せる泥臭いスキルです。

次の練習日には、バッグから一番飛ばない「パター」や「ウェッジ」を真っ先に抜き出し、「地味だけど絶対に裏切らない実戦練習」に時間を投資してみてください。次のコンペでのスコアカードが、その効果を雄弁に証明してくれるはずです。

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