ゴルフ練習場シングルを卒業!「長所を伸ばし、短所を受け入れる」コースで崩れないためのメンタル切り替え術

「練習場ではあんなに良いショットが打てるのに、なぜ本番のコースに行くと大崩れしてしまうのか?」 この疑問は、ほぼすべてのゴルファーが一度は直面する深い悩みです。

その理由は、スイングの技術不足ではなく、練習場とコースでの「脳の使い方の違い」にあります。

『ゴルフは気持ち』の第22話で、シングルプレーヤーの稲垣氏は、「完全無欠な型などない。自分の長所を伸ばし、短所を受け入れることこそが、本番で強さを発揮する唯一の道だ」と説きます。

今回は、練習場シングルを卒業し、コースでいつでも実力を100%発揮するためのメンタルの切り替え術を解説します。

なぜ「短所を消そうとする練習」は失敗するのか?

ミスショットをすると、誰もがその原因を分析し、次の練習でそれを修正しようとします。

しかし、ここに大きな罠があります。

「自分の短所を消そうとすると、長所まで消してしまう」

例えば、スライスを嫌うあまりにフックを打つ練習ばかりしていると、本来持っていたはずの「スライスの安定感や正確性」という長所まで失われ、すべてが中途半端なスイングになってしまいます。

自分の限界や、体力・性格に合わない技術を無理に身につけようとしても、プレッシャーがかかる本番では絶対に再現できません。

練習は「型の輪を広げる場」、コースは「今の型を貫く場」

練習と本番(コース)では、取り組む目的が全く異なります。

この二つを混同していることこそが、コースで崩れる最大の原因です。

  • 練習場での役割:型の輪を広げる 

    練習場は、自分の可能性を広げる場所です。「ドライバーの正確性が50%なら、それを70%、80%に高める練習をする」「9番アイアンまでしか正確に乗らないなら、8番、7番アイアンへと正確性の幅を広げていく」このように、少しずつ自分の「型の範囲」を広げていくのが練習の目的です。
  • コースでの役割:実力(今の型)を100%受け入れて勝負する 

    しかし、一歩コースに出たら、練習の成果をその場で発揮しようと気負ってはいけません。「練習場でドライバーが80%正確だったとしても、コースでも80%だと思って気負い込んではいけない。コースでの実力はあくまで練習場の50%程度。その50%の実力で勝負する」

コースでは、現在の自分の実力を冷静に見つめ、その範囲内で戦略を立てる必要があります。

練習場と同じ完璧なショットを求め、ミスした際に「練習ではできたのに…」と落胆すること自体が、メンタルを崩す悪循環の始まりなのです。

本番で強さを発揮する「50%の実力承認」

シングルの稲垣氏は、練習を重ねて技術を高めつつも、コースに出たときは「自分の基本型(現在の実力レベル)」をしっかりと押さえ、それ以上の無理は絶対にしないと言います。

「80%正確だと気負い込むからミスが出る。そして、そのミスに落胆する。50%が本番での実力なんだ、それを忘れてはいけない」

ミスが出たときに「これが今の自分の実力(50%)だ」と受け入れられれば、次のショットに怒りや焦りを持ち込まずに済みます。

冷静に自分のゴルフを見つめて判断し、現在の実力を100%受け入れることこそが、崩れないゴルフの秘訣です。

今日からできるアクションプラン

  • コースでは「練習中の技術」を封印する:まだ習得していないドローボールや、練習場で3回に1回しか成功しないアプローチは、コースでは絶対に試さないようにしましょう。
  • ミスの許容範囲を広く持つ:ショットが少し曲がっても、「まぁ実力50%だし、グリーンに乗ったからOK」と自分を許す声かけを徹底してください。

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