入学前に小学校と相談する|子どもの成長を支えていける関係を築く方法【発達が気になる小学生のおうちサポート帖】

発達が気になる子の小学校入学準備「気になることについて小学校と相談する」

 就学相談は利用しなかったけれど、子どもの気になることについて心配な場合は、入学前に小学校に相談してみましょう。学校とサポートについてすり合わせることができるかもしれません。小学校生活のイメージがもちやすくなるように体験や建物の見学について小学校に問い合わせてみるのもよいかもしれません。

 ただ、 事前にすべての対応について話し合うことはできないかと思います。時期が早いと小学校側も「いろいろとまだ決まっていないので具体的な調整は難しい」ということもあります。親の望む配慮やサポートの実施が難しい場合もあるかもしれませんが、小学校と親が協力して子どもの成長を支えていける関係を築いていきたいですね。

イラスト:こやまもえ

相談することで、親や子どもが困っていること、
心配していることが学校側に伝わります。


入学してからは……

 学校生活が始まり、困ったこと、気になることがある場合は、まず学校での様子を聞いてみましょう。そのうえでサポートや配慮が必要なのか、必要であればどのような対応をしていくのか学校と相談しましょう。板書が間に合わないのでタブレットで写真を撮れるか、集団行動が苦手なので疲れたりイライラしたときに休憩できる場所をつくれるかなど……。

 こちらの要望をすべて受け入れてもらうことは難しいかもしれませんが、改善へ向けて協力体制をつくることが大切といえます

【出典】『発達が気になる小学生のおうちサポート帖』監修:湯汲英史

【監修者情報】
湯汲英史
公認心理師・精神保健福祉士・言語聴覚士。早稲田大学第一文学部心理学専攻卒。現在、公益社団法人発達協会常務理事、練馬区保育園巡回指導員などを務める。
著書に『0歳〜6歳子どもの発達とレジリエンス保育の本―子どもの「立ち直る力」を育てる』(Gakken)、『子どもが伸びる関わりことば26―発達が気になる子へのことばかけ』(鈴木出版)、『ことばの力を伸ばす考え方・教え方―話す前から一・二語文まで―』(明石書店)、監修書に『心と行動がよくわかる図解発達障害の話』(日本文芸社)など多数。

【イラストレーター】
本田佳世、こやまもえ

【書誌情報】
『発達が気になる小学生のおうちサポート帖』
監修:湯汲英史、イラスト:本田佳世/こやまもえ


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就学準備から小学校6年間で遭遇しがちな、
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おうちでできるちょっとした工夫や練習で、子ども自身は変えずに、子どもの行動や習慣を変え、
親子で「こうしたらうまくいくかも」をつかんでいくことを目指します。

発達に障がいを抱える子どもや青年と40年以上かかわり、
小学生前後から成人後までひとりの人と向き合う、
公認心理師・湯汲英史先生だからこその視点で紹介します。

「テキパキ通学路を歩かない」
→手をつながず、大人のカバンを触って一緒に歩き、速さや人との距離感を覚える

「着替えに時間がかかる」
→おうちでは「フラフープの中」や「ジョイントマットの上」だけで着替えるルールにして、着替え中に歩きまわらない・気を散らさない習慣を身につける

「当番や係ができない」
→おうちでもくつを並べる、机をふく、洗濯物を外すなどの当番制を導入

「授業中に立ち歩く」
→おうちでは「座るカード」を作成し、このカードが机にある間は座っているゲームを取り入れる

「忘れもの、なくしものが多い」
→ランドセルのふたの裏に「持ち帰るものリスト」を貼る、おうちに「連絡帳・プリント置き場の箱」をつくる

「自分の気持ちを伝えられない」
→おうちでは「気持ちのことばリスト」を指でさすところから

「人の話を聞かない」
→おうちで、ぬいぐるみをもっている人が話すゲームをしてみる。話終わったらぬいるぐるみを相手に渡してだまるなど

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