大人の白シャツはどこで買うのが正解?プロが選ぶ「間違いない5ブランド」【究極の私服/干場義雅】

※記事は書籍発刊当時の情報を掲載しています。現在の店名、商品名とは違っていることがありますことご了承ください。

干場的、究極の私服基本の10大アイテム【白シャツ】

定番だからこそ自分に合った1 枚を

白シャツは、自分のスタイルを形成する上で欠かすことのできないアイテム。とはいえ、世にはさまざまな素材やデザインの白シャツが存在します。何を選べば良いのか?

ここ「白シャツ」の章では、カジュアルスタイルにおける白シャツの選び方を、順序立ててレクチャーしていきます。

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おすすめの白シャツのブランドやお店とは?

 手取り早く自分に似合う白シャツを探したい! そんな方には、いくつかのブランドやお店をご紹介します。「カジュアルスタイルで大人が似合う白シャツを探しているんですけど……」と尋ねてみると、そのお店のスタッフが親身になって教えてくれるはずです。別にそのとき買わなくてもいいのです。意見を聞くために行き、1軒、2軒くらいお店を巡ってみると、ちょっとした流行や、何がベーシックでスタンダードなのかということが見えてくると思います。時代の中のスタンダードも実は少しずつ進化しています。その進化をきちんと捉えているお店が、やっぱりいいと思うのです。そういった意味で行くと、大人向けのファッション誌に出ているようなお店は信頼できるお店が多いので、覗いてみるのがおすすめ。では、ここからは僕のおすすめの品やブランド、お店をご紹介していきます。

 ひとつ目はマリア・サンタンジェロのシャツ。ハンドメイドで有名なイタリア・ナポリ発の美しいシャツです。こちらは、イタリアのクラシックスタイルをベースにしていますので、カジュアルなシャツとはいえ、品位を損ないません。大人が着る上で重要なのは、カジュアルスタイルでも品位があることなのです。

 2つ目は、ネットで買えるカミチャニスタのシャツ。価格も5000円と驚くほどコストパフォーマンスに優れていますが、きちんと作られているのがポイント。イタリアのシャツ職人として知られるレオナルド・ブジェッリさんが、実際に中国まで足を運び、シャツの製作をディレクションしていますので信用できる作りになっています。企業努力によってコストパフォーマンスが良いのも嬉しい限り。エコラグ(エコノミック・ラグジュアリー)、つまり経済的に、賢くお金を使うことを提案している僕も、昔からまとめ買いしているお気に入りのブランドです。僕の場合は、サイズが39と分かっているので、汚れやすい白シャツを3枚、サックスブルーのシャツを1枚、白とサックスブルーのストライプのシャツを1枚、計5枚を、お気に入りのブランドから選び1セットにしています。5枚着たらクリーニングに出し、手元に残った5枚を着たら、またクリーニングに出す。上手くローテーションすることで、常にキレイな状態で着ることができ、また状態もキレイに保つことが出来るのです。

「カミチャニスタ」の白シャツ
リデアがプロデュースするカミチャニスタのシャツは、とにかくできが良く、必携の1枚。ブランド名はイタリア語の「CAMICIA(カミーチャ=シャツ意)」から生まれた造語。フライ、バルバなどのイタリアの高級シャツに見られるシルエットとディテール、仕立ての技法を取り入れています。コストパフォーマンスの高さがなんといっても魅力!
白シャツ/カミチャニスタ(リデア カンパニー リミテッド)

 3つ目は、デッコーロウォモのシャツをご紹介します。一番の特徴は、ポロシャツと同じスポーティなカノコ編みでできていること。モダールとコットンの独自に開発したジャージ素材で動きやすく、1日快適に過ごせます。速乾性が高く、汗ばむ現場でも快適に着られるのがポイント。シワにもなりにくいので出張が多いビジネスマンには最適なんですね。襟型はセミワイドというよりは、ホリゾンタルカラーをベースに作られていますが、台襟が一般的なドレスシャツよりも前下がりになっているので、ボタンをはずして着た際、襟の返りが自然で美しく見えるように計算されています。さらに、立体的な肩周りで肩の可動域を広げ、腕を下ろしたときにも余計なシワが出ない袖の美しさも逸品です。また、自宅で簡単にケアできるので、クリーニングに頼らなくても良いのも嬉しい。肉体に適度にフィットさせて着たいシャツだからこそ、鍛えられた肉体をキープしながら着たい1枚です。特に肩周りの筋肉と胸周りの厚みは、男性的な魅力をアピールできる部分。袖をまくり上げたときに二の腕に出る筋も、女性たちは男らしさを感じるといいます。女性にない部分は、男の色気になるのです。

「デッコーロウォモ」の白シャツ
シャツ専門ブランドで、イタリア語で「縫隙」を意味し、出張の多いビジネスマンや旅行者、各分野のプロフェッショナルなパートナーとして生まれました。奇跡のような着心地とパーフェクトなフィッティングの両方を実現。まるで第二の肌をまとっているかのような自由度、軽くストレスがない着心地は、着ていることを忘れてしまいます。
白シャツ/デッコーロウォモ

 4つ目はインダスタイル トウキョウのコットンジャージ素材のシャツ。このシャツの特徴は、なんといっても着心地の良さ。前身頃がセットインスリーブで、後身頃はラグランスリーブになっている、スプリットショルダーという動体裁断®+動体縫製®の手法を使っているもの。だから驚くほど着心地が良いのです。

 機能系被服デザイナーの中澤先生という方が、人間の身体の構造を考え、一番ストレッチ性の高い機能は皮膚ではないかと思いついたそうです。実際に人間の6体分の皮膚を剥がしてみたところ、皮膚には理のかなったストレッチ機能が備わっていたそうです。その方法論を立体シャツの中に落とし込めないかということで作ったのが、このインダスタイル トウキョウのシャツです。立体裁断シャツより進化した、動体裁断®+動体縫製®シャツといわれています。圧倒的に着心地が良く、着ると衝撃を受けます。このデザインは、宇宙飛行士のユニフォームに採用されていたり、世界でも活躍するデザイナーの山本耀司さんにも採用されているといえば、そのすごさがおわかり頂けるはず。

 クラシックスタイルを念頭に置く白シャツといっても、さまざまな種類があるので、いろいろ試してみてはいかがでしょうか。ちなみにの写真のものは、小ぶりの襟の干場別注のタイプ。モード感のある現代的な着こなしのときに重宝しています。

「インダスタイル トウキョウ」の白シャツ
1956年創業の丸和繊維工業が手掛けるメイド・イン・ジャパンのシャツブランドが、インダスタイル トウキョウ。その白シャツの特徴は動体裁断®+動体縫製®といって、着たときに背中から首へのラインにシャツが沿ってたるみが出ない角度をつけ、日常の動きを想定した設計になっていること。身体にフィットし、他にない着心地の良さが特徴です。
白シャツ/インダスタイル トウキョウ

 5つ目は、BEAMS F(ビームス F)のオリジナルシャツ。老舗セレクトショップが誇るきちんとした適正価格の白シャツです。ビームスの中でも、ビームス Fのラインはクラシックなスタイルがベースになっているので、スーツやジャケットスタイルに合うことを前提として作られています。ですので、カジュアルスタイルとはいえ、そこまで砕けた印象のカジュアルスタイルにならないのが特徴です。大人のカジュアルは、ルール無用の子どものカジュアルスタイルとは一線を画すべき。ルールがある程度決まっているクラシックスタイルに根づいたカジュアルを心掛けるべきだと思うのです。ルールがないのがカジュアルという解釈もありますが、それでは何でも良しの支離滅裂なスタイルになってしまいます。基準はあくまで、クラシックなスタイルに根づくカジュアルスタイルであるということを念頭に置いておけば、流行がどんなに移り変わろうが、これから自分が年齢を重ねていったとしても、そこまではずしたスタイルにはならないはずです。だからこそ、クラシックなスタイルがベースにあり、しかも老舗のセレクトショップであるビームス Fは、最初に行くのに間違いないお店なのです。

 【出典】『究極の私服』著:干場義雅

【書誌情報】
『究極の私服』
著:干場義雅


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テレビでも人気のファッションディレクターであり、
ウェブマガジン『FORZA STYLE』編集長の著者が大人のカジュアルの絶対法則を解説!

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