この森が失われたら戻らない…8000年守られてきた白神山地の奇跡【眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産】

\日本の世界遺産/

【白神山地】固有種が集う手つかずの林

白神山地は、秋田県と青森県の県境にまたがる広さ約1300㎢の山岳地帯です。ここには約8000年前に北日本に形成された東アジア最大級の原生的なブナ林が、ほとんど手つかずのまま残されています。

世界遺産には、中心部に広がるブナ林を主体とした約170㎢が登録され、本州で唯一の自然遺産となります。

ブナは東アジア以外にもヨーロッパや北米に分布していますが、原生林の特徴を色濃く残し、多様な植物が息づく森は世界でも貴重です。

また、日本に生息する最大のキツツキで、国の天然記念物でもあるクマゲラの生息地として知られるほか、ニホンカモシカやツキノワグマなども生息。さらに固有種のアオモリマンテマやシラガミクワガタなどの希少な植物も見られます。

急峻な山岳地帯であることから人為の影響をほとんど受けず、原生的なブナ林がそのまま残された。


【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産』監修:宮澤 光

【監修者紹介】
宮澤 光(みやざわ・ひかる)
NPO法人世界遺産アカデミー主任研究員。北海道大学大学院博士後期課程を満期単位取得退学。仏グルノーブル第Ⅱ大学留学。2008年より現職。跡見学園女子大学非常勤講師。世界遺産に関するさまざまな書籍の編集・執筆・監修を手掛けるほか、「チコちゃんに叱られる!」(NHK)などの多くのメディア出演や、全国各地で100本を超す講演・講座を実施している。著書に『13歳からの世界遺産』(マイナビ出版)、『世界遺産のひみつ』(イースト・プレス)など。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産』
監修:宮澤 光


【Amazonで購入する】
【DMMブックスで購入する】

観光地としてではなく“教養としての世界遺産”を知る1冊!

世界遺産の魅力は「美しい」「すごい」といった見た目の偉大さだけでなく、
長い年月をかけて育まれてきた地球の歴史や人類の営み、
知恵、祈り、そして時には痛みや葛藤までもがさまざまな形で刻まれていること。

それらが教えてくれるのは、
宗教や価値観の違い、自然の力、人間の創造性などを通して、
地球がどれほど多様で豊かな場所であるか、
また同時に、戦争や環境問題、観光のあり方など、
今この瞬間にも世界が直面している課題です。

なぜその場所が世界遺産に選ばれたのか。
そこにどのような時間が流れ、何が「守るべき価値」とみなされたのか。
世界遺産に登録された背景を知ることは、
私たちが世界を理解し、学ぶための重要な手掛かりになるはずです。

本書では、登録基準やテーマごとに世界遺産の魅力を紹介するとともに、
・世界の多様性に気づく
・世界の成り立ちをつかむ
・世界の課題を見つめる
という3つの視点で、
世界遺産の成り立ちや背景、守り続ける難しさや課題について紐解きます。

読み進めるうちに「世界を見る目」が変わり、世界がぐっと身近に感じられる――
そんな、教養としての世界遺産への旅を始めてみましょう。

この記事のCategory

オススメ記事

スイスはなぜ観光客が人口より多いのか?4つの公用語と国際機関が集まる国際都市の正体【図解 地理と経済の話】

【最後の秘境】映画のモデルにもなった「カナイマ国立公園」地球の歴史が眠るロスト・ワールドの正体とは!?【眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産】

「世界遺産」と「無形文化遺産」って何が違う?ユネスコが目指す“形のない遺産”の守り方【眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産】

800年たっても答えがない…世界遺産に残る未解決ミステリー2選【眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産】

2019年の火災を経て無事復活!ノートル・ダム大聖堂の修復作業と世界遺産としての価値【眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産】

【世界遺産】実は公式の区分ではない?「負の遺産」という言葉が世界遺産条約に存在しない納得の理由【眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産】

【世界の絶景】なぜそんな場所に?ギリシャの奇岩頂上に建つ「天空のメテオラ修道院」の美【眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産】

2020年に再びモスク化され物議…神様の交代劇?がある聖堂「ハギア・ソフィア」【眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産】

求人情報

インフォテキストが入ります