プロ注目の西村駿杜擁する新潟産業大附属下し2年ぶり11回目の甲子園決めた日本文理に注目！新潟地区の甲子園での戦いとは！？【がっつり！甲子園2021】

全国49地区 夏の大会データベース
【新潟】

日本文理と中越の2強体制が長らく続いていたが、今年は他の私学勢が優位に立つ。投打のバランスが優れた新潟明訓に新潟産大附、加茂暁星らがどこまで迫るか。

《2021年 センバツ結果》出場なし

●甲子園での戦い＆夏の展望
投打安定の新潟明訓が優勢も左右2枚看板の新潟産大附ら私学勢に注目

昨夏の独自大会は県内最多となる夏11回の優勝を誇る中越が新潟明訓、上越らが顔を揃えたベスト4から抜け出し優勝を果たした。今年も例年通りに私学勢が優勢に映るが、その中でもやはり今春の北信越大会で準優勝の新潟明訓が1番手となりそうだ。

投手陣ではエースの飯濵友翔が最速１４２キロのストレートを中心としたまとまりのある投球で試合を作り、終盤には抜群のコントロールがウリの栁下祐希がリリーフするという継投策で乗り切ってきた。

今春の北信越大会でも下位を打つことが多かった２年生の小黒拓巳が爆発するなど、打線はどこからでも点が取れるというのが強み。投打のバランスが優れているだけに県大会でも上位は確実だ。

これに続くのが春季大会で初優勝を飾った新潟産大附か。１年秋から主戦を務める西村駿杜は最速140キロを超える直球とキレのある変化球で奪三振を量産し、左腕の仙田裕汰も粘りの投球が持ち味で、春季大会準々決勝では完封勝利を収めた。春季大会6試合で失策3という堅守も大きな魅力。

このほか、昨年の独自大会優勝の中越、エース濵谷直生を擁して秋季大会優勝を果たした加茂暁星なども争覇圏内と言えるだろう。

全国49地区夏の甲子園DATABASE【北信越編】

北信越が「最弱地区」とイジられたのは今や昔の話。近年は中学野球から独立リーグまで好選手が続出して高校野球のレベルアップも顕著に。今、日本で一番高校野球がアツいエリアに！

選手層が飛躍的に上昇！全国優勝も夢じゃない

近年、アマチュア球界で最もホットな地区となっているのが北信越。中学野球で将来有望な選手たちが好成績を残し、高校へ進学してまた活躍するという好循環で高校野球のレベルが飛躍的にアップ。2年前に星稜（石川）が甲子園で準優勝に輝くなど、その成果も現れている。

今年の北信越で最も注目したいのは敦賀気比（福井）。センバツでは１回戦負けだったものの、春季大会4戦36得点を挙げた強力打線と故障から復活した竹松明良が変幻自在の投球で三振を量産。控え投手のレベルも高く、県代表どころか甲子園の舞台でも爆発することだろう。

同じセンバツ出場校でも上田西（長野）は自慢の俊足を武器にした攻撃的野球でコンスタントに点を奪い、しなやかなフォームが魅力の左腕・山口謙作を軸とした投手陣も強力。他にも星稜（石川）や新潟明訓（新潟）、高岡第一（富山）など、各地区で本命候補となる強豪校は順調な仕上がりを見せている。

例年は私学勢が優勢だが、今年は県立校出身の好選手も各地区に続出。目が離せない試合が続きそうだ。

『がっつり！甲子園2021』7月5日発売！

2年ぶりの夏が戻って来た！自粛ムードにつつまれた日本列島に清々しい活気の旋風を巻き起こす球児たち！この夏の主役候補たちに大接近！春夏連覇を目指す東海大相模の門馬監督と石田隼都投手！ドラ１候補、大注目の小園健太投手(市立和歌山)、達孝太投手(天理)の直前の意気込み！甲子園を目指しユニークなチームづくりを仕上げてきた注目校もクローズアップ！高校野球ファンのあなたにぜひ手に取ってみて欲しい一冊です! !