手先と視線を連動させる!注意・集中が苦手な子の力を伸ばす「ひも通し」遊び【発達が気になる子の認知遊び】

\7つの認知領域別遊びのレシピ/
【こんな子におすすめ!】注意を向けるのが苦手な子、集中するのが難しい子

ひも通し

イラスト:seesaw.

遊び方

1.大小さまざまな色のビーズをひもに通す。
2.ビーズは、色やサイズ、穴の大きさ、素材などさまざまなものにする。
3.「赤いビーズを通そう」「丸いビーズだけに通そう」など指示を出し、順にひもを通していく。集中して手元に注意を向け、操作の持続力を育む。

効果とねらい

⚫手と目の協応(見ながら手を動かす力)を育む。
⚫集中して操作する力を養う。
⚫順序立てて処理する経験をする。

遊ぶときのアドバイス

 慣れないうちはおとなが一緒にひもをもち、ゆっくり穴に通す動作を体験させましょう。「通せたね」「次は青だよ」と声を添えると、達成感と次に挑戦する意欲が 高まります。慣れたら「色の順に並べる」「同じ形だけ通す」など少しずつ条件を加えると、注意の切り替え力や処理の力も広がります。

 子どもの好む色やキラキラ系ビーズ、素材も木製、プラスチックなどから選んでもらうとよいでしょう。「先生にプレゼントしよう」などと目的をもたせるのも導入に有効です。

遊びをアレンジ

色順ビーズネックレス

 通すビーズの色を指定して、赤→青→黄と同じパターンに順番に通す。順序を守る経験をする。

見本通りにひも通し

 「ひも通し」で見本をつくり、それを見て順に通して遊ぶ。ビーズの形の識別と選択する力を養う。見本は、最初は6粒くらいのレベルからはじめて、だんだんとビーズの数を多くしてレベルをあげていく。

イラスト:seesaw.

【出典】『発達が気になる子の認知遊び』著:藤原里美

【著者情報】
藤原里美(ふじわら・さとみ)
一般社団法人チャイルドフッド・ラボ 代表理事/臨床発達心理士/保育士
公立保育園・東京都立梅ヶ丘病院・東京都立小児総合医療センター・明星大学非常勤講師を経て現職。
発達障害のある子どもの療育、家族支援を行うとともに、園の巡回や発達支援の研修など、支援者育成にも力を注ぐ。「子どもを変えずに、子どもの周りの世界を変える」支援方法により、現場や家庭で実現可能な実践方法を発信している。

【書誌情報】
『発達が気になる子の認知遊び』
著:藤原里美


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発達が気になる子といっしょに!
楽しい遊びを通して、子ども自身が困っていることの解決をめざす大人気シリーズ。

認知発達とは、見る・聞く・記憶する・覚える・考える・予測するなど、情報をキャッチし、物事を理解して考える力が育っていく過程を指します。

わたしたちは日常のなかで多くの情報を受け取り、その情報をあたまのなかで「整理して」、「次にどうするかを判断」しています。
認知発達はこの一連の過程を支える基盤であり、学習だけでなく、生活全般や人との関わり方に深く関係しています。

・遊びが続きにくい
・集団遊びに入りづらい
・指示が入りにくい
・切り替えが難しい
・ルールのある遊びが苦手 など発達が気になる子にとって、
認知発達を育む遊びは特に重要です。

本書で紹介する150個の「認知発達遊び」は、日常のなかで遊び、関わりながら、
その子のペースで認知の土台を育てていくためものです。
認知発達をつぎの7つの領域に分けて解説し、それぞれの領域を育てる具体的な遊びの提案をしています。
1知覚
2注意・処理
3記憶
4言語思考
5実行機能
6社会的認知
7メタ認知

診断の有無にかかわらず支援したいとき、「教える」より「育てる」関わりを大切にしたい場面などで、
それぞれの発達段階にあわせながら、無理なく取り入れられる遊びを紹介します。

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