学童期の運動で成長ホルモンが1.5倍以上に!年齢別に実践する子どもの身長アップ法【一生モノの体を戦略的につくる 伸びごはん】

今やっておきたい、発達段階別身長対策

 身長対策は、年齢によって優先すべきことが異なり、体の発達段階に合わせたサポートが重要です。男子は声変わり完了後、女子は初潮後くらいまでなら間に合うので、しっかり対策していきましょう。

 まず幼児期は、十分な栄養と睡眠を確保し、ストレスを感じさせないことが大切です。強いストレスを受けると、コルチゾールというホルモンが増え、成長ホルモンの働きを弱めてしまいます。早寝の習慣、安全で安心できる環境のなかでしっかり食べ、眠ることが、身長を伸ばす基本になります。

 学童期は、運動習慣を身につけることが重要です。適度な運動によって成長ホルモンの分泌量が1.5倍以上に増えることが論文で示されています。目安としては、1日60分程度の「やや息が上がる」運動が推奨されています。

 たとえば、鬼ごっこやボール遊び、軽いジョギングなど、日常のなかで体をしっかり動かすことが大切です。さらに、ジャンプやダッシュといった骨に刺激が加わる動きも、骨の成長を促すうえで有効と考えられています。一方で、過度なトレーニングは、かえって成長を妨げる可能性もあるため、バランスが重要。日常的に体を動かし、睡眠と栄養を整えることで、成長ホルモンを十分に働かせる環境を作ることができるのです。

 思春期には、性成熟に伴う「成長スパート」を最大限に活かすことが鍵。同時に生活習慣の乱れは骨端線の早期閉鎖につながる可能性があるため、極力避ける必要があります。

発達段階別やるといいこと

幼児期(1〜6歳)

  • 10~13時間の深い睡眠を確保する
  • 成長のための良質なたんぱく質の摂取
  • 外遊びでの自然な運動量の確保
  • 規則正しい生活リズム
  • スキンシップなどの安心感

学童期(6〜12歳頃)

  • 運動習慣を身につける
  • 9~12時間の睡眠時間を確保する
  • 栄養バランスのとれた食事(特にたんぱく質、亜鉛、鉄、ビタミンD)
  • スマホ、ゲーム時間の制限
  • 姿勢や体の使い方の改善

思春期(10歳頃〜中高生)

  • 8~10時間程度の睡眠時間の確保
  • 栄養バランスのとれた食事(食事量の不足に注意)
  • 脂質の多い食事、間食の取り過ぎは控える
  • ストレスの管理をする

【出典】『一生モノの体を戦略的につくる 伸びごはん』著:沼倉裕堅 / 監修:藤原朋未 / イラスト:カヤヒロヤ

【著者紹介】
沼倉裕堅(ぬまくら・ひろかた)
医師、SBC 整形外科クリニック 西新宿本院 院長。東北大学医学部卒業。湘南藤沢徳洲会病院にて研修中、「仮骨延長法」に出会い、身長治療の道を志す。スカイ整形外科クリニックで整形外科医として経験を積んだ後、SBCメディカルグループに参画。現在はSBC整形外科クリニック西新宿本院の院長として、成長期のお子さんや、将来を案ずる保護者と向き合い、「のびのび先生」の愛称でも親しまれている。体の成長に悩むすべての方に対し、最適な選択肢を提示する医療を信条とする。専門分野は身長治療および整形外科一般。

【書誌情報】
『一生モノの体を戦略的につくる 伸びごはん』
著:沼倉裕堅 / 監修:藤原朋未


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