遺伝の影響は6〜7割!日々の生活習慣が子どもの「身長の伸び代」を最大限に引き出す【一生モノの体を戦略的につくる 伸びごはん】

身長ってこれから伸びる? やっぱり遺伝が影響大? 
気になる身長のお悩みをここで解決。
身長の伸び代を削らずに活かすコツをお伝えします。

身長は親からの遺伝で決まるの?

 結論からいうと身長には確実に遺伝が関係しますが、それですべてが決まるわけではありません。医学的には、最終身長のおよそ6〜7割は遺伝要因の影響を受けると考えられています。ただし、これは「遺伝でほぼ決まってしまう」という意味ではありません。

 遺伝が示しているのは、あくまでその子が持って生まれた身長の設計図です。その範囲のなかで、どこまで伸びるかは後天的な要因によって大きく変わります。遺伝以外の要素によって、最終身長には10cm前後の差が生じることもあります。

 たとえば、遺伝的にはほとんど同じ祖先を持つ日本人と韓国人の成人男性の平均身長は、171cmと174cm。成人女性の平均身長は、158cmと162cmといわれています。韓国の1990年代以降の急速な経済発展と食生活の変化(特にたんぱく質の摂取量増加)、身長に対する意識の高さによって平均身長が上回ったといわれています。

 また、2011年の東日本大震災では、現地の多くの子どもたちが、仮設住宅生活などで環境が一変しました。その期間の子どもたちの成長曲線を調べたデータによると、本来なら年間で6cm伸びるはずの時期に、4cm程度しか身長が伸びない子どもが数多くいたそうです。生活環境やストレスの有無により伸び方は大きく変わるのです。「親が低いから仕方がない」と早い段階で考えてしまうと、本来使えたはずの伸び代まで失ってしまいます。身長は遺伝だけで固定されるものではなく、どのような生活を送り、体をどんな状態に保ってきたかの影響を強く受けるのです

身長は何で決まる?

6~7割は遺伝

 最終身長のおよそ6~7割は遺伝要因の影響を受けると医学的にはいわれています。

残り3~4割が後天的要因

 食生活の変化、環境の変化、ストレスの有無などの後天的要因の影響を受けます。逆に、環境が整えば、遺伝的に想定される範囲の上限に近づくことが可能になります。

身長が伸びる条件とは?

 身長は、上の3つの要素がうまくかみ合ったときに最大限伸びます。そのために重要なのが、運動・睡眠・そして食事。体を動かし、しっかり眠り、成長に必要な栄養が満たされているとき、体は「今は伸びる時期だ」と判断します。身長は、生まれつき決まっているものではなく、日々の生活の積み重ねによって形づくられるものなのです。

骨の成長+成長ホルモンの分泌+栄養の供給=最大限伸びる!


【出典】『一生モノの体を戦略的につくる 伸びごはん』著:沼倉裕堅 / 監修:藤原朋未 / イラスト:カヤヒロヤ

【著者紹介】
沼倉裕堅(ぬまくら・ひろかた)
医師、SBC 整形外科クリニック 西新宿本院 院長。東北大学医学部卒業。湘南藤沢徳洲会病院にて研修中、「仮骨延長法」に出会い、身長治療の道を志す。スカイ整形外科クリニックで整形外科医として経験を積んだ後、SBCメディカルグループに参画。現在はSBC整形外科クリニック西新宿本院の院長として、成長期のお子さんや、将来を案ずる保護者と向き合い、「のびのび先生」の愛称でも親しまれている。体の成長に悩むすべての方に対し、最適な選択肢を提示する医療を信条とする。専門分野は身長治療および整形外科一般。

【書誌情報】
『一生モノの体を戦略的につくる 伸びごはん』
著:沼倉裕堅 / 監修:藤原朋未


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