一日10時間は胃腸を休ませる!『養生訓』が教える食べない時間のつくり方【眠れなくなるほど面白い 図解 養生訓の話】

一日10時間は空腹の状態をつくる

寝る前3時間は飲食を控える

 私たちは普段、健康のために「何を食べるか」に気を配ることはあっても、「何も食べない時間」はあまり意識することがありません。食べたものをしっかり消化し、内臓を休ませるためにはお腹が空っぽになる時間も必要です。隙間なく食べ続けていると胃腸の休む暇がなくなり、消化機能にも負担がかかってしまうのです。

 そこで心がけたいのが、一日10時間を目安に「食べない時間」をつくること。10時間というとかなり長く感じますが、夕食を早めに済ませて、寝るまでの飲食を控えれば、就寝中と合わせて10時間以上の「食べない時間」をつくることが可能です。この夕食後から翌朝にかけての時間は陰陽における「陰」の時間にあたり、心身の働きを保つうえで欠かすことのできない休息と睡眠の時間なのです。

 夜更けに空腹を感じると、お菓子や軽食につい手が伸びてしまいがちですが、このとき胃腸は消化を終えて休息モードに入ったばかり。お腹が空くと寝付けないという人もいますが、ここは食欲をグッと抑え、食べずに眠ることが翌日の胃腸を元気に保つことにつながるのです。

陰陽における「陰」の時間と「陽」の時間

「陰」と「陽」それぞれの時間のおおよその目安は右図のようになっている。明確にこのとおりではなく、「陽」は仕事や勉強、運動などの活動を行う時間帯。「陰」は休息や睡眠をとって心身を休める時間帯と覚えておくとよいだろう。

「陰」の時間を10時間以上確保する生活サイクル

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 養生訓の話』監修:鈴木養平

【監修者紹介】
鈴木養平(すずき・ようへい)

薬剤師、薬日本堂漢方スクール講師、日本漢方養生学協会理事長。東北医科薬科大学卒業後、薬日本堂株式会社入社。漢方専門相談員として店舗運営、臨床を経験した後、社員教育・広報販促・調剤等に携わる。“漢方養生生活をより身近に”と漢方スクールの講師としてセミナーや講演活動をする一方で、雑誌・本の監修、商品の開発協力(日本コカ・コーラ社“からだ巡茶”など)で活躍中。
著書に『わがまま養生訓』(フォレスト出版)がある。2025年に放送されたNHKドラマ10「しあわせは食べて寝て待て」では薬膳考証を担当し話題となる。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 養生訓の話』
監修:鈴木養平


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