『好き嫌いするな』は間違い!? 『養生訓』が教える、キライなものを無理して食べない理由【眠れなくなるほど面白い 図解 養生訓の話】

キライなものは食べない

食事は「好きなものを適量」がベスト

 子どもの頃、「好き嫌いせず食べなさい!」と怒られた経験はありませんか? 食べ物の好き嫌いが多すぎるのは考えものですが、『養生訓』には少し意外な考え方が記されています。体を養う食べ物とは自分がおいしいと感じ、気持ちよく食べられるものだというのです。好きな食べ物は心と体を満たし、毎日の食事を豊かにしてくれます。食べることが苦痛ではなく、楽しい時間であることも養生には大切なのです。

 一方で、嫌いなものについては、無理して食べる必要はない、と説いています。いかに栄養価が高くても自分がおいしいと思えず、食べることが苦痛になっては十分な養いにはならない、と考えられていました。好きな食べ物を適量取り入れ、おいしく食事を楽しむことが健やかな毎日につながるという教えです。

 ただし、好きなものだからといって食べ過ぎは禁物。好物は箸が進みますが、食べ過ぎれば胃腸の負担になります。「もう少し食べたい」と思うくらいの腹七~八分目で箸を置くのがちょうどよい食べ方です。好きなものを適度に楽しむことが健康への近道なのです。


好きな食べ物を食べて体を養おう

いくら好きなものでも食べ過ぎは体にとって害となる。控えめに楽しむことを心がけよう。満腹になる手前の腹七分目くらいがちょうどいい。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 養生訓の話』監修:鈴木養平

【監修者紹介】
鈴木養平(すずき・ようへい)

薬剤師、薬日本堂漢方スクール講師、日本漢方養生学協会理事長。東北医科薬科大学卒業後、薬日本堂株式会社入社。漢方専門相談員として店舗運営、臨床を経験した後、社員教育・広報販促・調剤等に携わる。“漢方養生生活をより身近に”と漢方スクールの講師としてセミナーや講演活動をする一方で、雑誌・本の監修、商品の開発協力(日本コカ・コーラ社“からだ巡茶”など)で活躍中。
著書に『わがまま養生訓』(フォレスト出版)がある。2025年に放送されたNHKドラマ10「しあわせは食べて寝て待て」では薬膳考証を担当し話題となる。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 養生訓の話』
監修:鈴木養平


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