「小学校で給食を時間内に食べきれるか不安…」タイマーを使った食事の練習法とは【発達が気になる小学生のおうちサポート帖】

発達が気になる子の小学校入学準備「給食やトイレなど生活動作が心もとなくて心配」

【困りごと】心配の多い給食・トイレ

 偏食気味で食べられるものが少なかったり、食べるのが遅かったり。場所によってトイレに入れない、ギリギリまでトイレを我慢してしまう、トイレに行きたいといえないなど……心配はつきません。

 給食では、行事や季節に合わせたメニューがあり、なじみのないものもあります。また、分量が多いと感じる子どももいるかもしれません。

 トイレは、行くタイミングがつかめず、我慢しすぎてしまう、もらしてしまうこともあるかもしれません

【考えられる背景】注意が散漫 、こだわりが強い

 給食の時間、友だちとおしゃべりをしたり、まわりが気になったりして、注意が散漫になっているのかもしれません。それにより食べこぼしが多くなる、食べるのに時間がかかってしまうこともあります。まわりのことをあまり気にしない子どもの場合は、周囲が食べ終わりそうなことに気がつかずマイペースにのんびり食べているのかもしれません。食べ慣れない、苦手な食材が入っているメニューという理由で食べられないこともあるでしょう。

 トイレに関しては、休み時間になってすぐ遊びに行ってしまいトイレに行くタイミングを逃す、授業の準備やかたづけに時間がかかりトイレに行く時間がなくなる、何かに夢中になってトイレに行きたかったのに後回しにしてしまっているということがあるかもしれません。

 トイレへのこだわりがあり、きれい汚いにかかわらず自宅以外のトイレでは排泄しないという子もいます。

【サポートポイント】自分が食べきれる量と食べるペースを知る

 決められた時間内に食べ終われるように、食べきれる量がわかるようになるとよいですね。自分でごはんやおかずをよそったり、よそわれた量が多かったら減らす、少なかったら増やすなどして食べきれる量を覚えてもらいます。

 食べるペースは、タイマーや時計などを使って、目標時間内に食べきる練習をしていきましょう。「いいペースだね。間に合いそうだよ」「タイマー見てね」など声かけをしてペース配分を教えていきます。ただし急ぎすぎて、あわてて口に詰め込むのではなく、よく噛んで食べるようにはしたいものです。

 なじみのないメニューは、献立表でどんな料理か、何が入っているかを一緒に調べてみるのもよいでしょう。

 家庭でも小学校と同じように、トレイの上にお茶碗、お椀、おかずのお皿を並べて食べると、食器の扱い方の練習にもなります。

イラスト:こやまもえ

【出典】『発達が気になる小学生のおうちサポート帖』監修:湯汲英史

【監修者情報】
湯汲英史
公認心理師・精神保健福祉士・言語聴覚士。早稲田大学第一文学部心理学専攻卒。現在、公益社団法人発達協会常務理事、練馬区保育園巡回指導員などを務める。
著書に『0歳〜6歳子どもの発達とレジリエンス保育の本―子どもの「立ち直る力」を育てる』(Gakken)、『子どもが伸びる関わりことば26―発達が気になる子へのことばかけ』(鈴木出版)、『ことばの力を伸ばす考え方・教え方―話す前から一・二語文まで―』(明石書店)、監修書に『心と行動がよくわかる図解発達障害の話』(日本文芸社)など多数。

【イラストレーター】
本田佳世、こやまもえ

【書誌情報】
『発達が気になる小学生のおうちサポート帖』
監修:湯汲英史、イラスト:本田佳世/こやまもえ


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「当番や係ができない」
→おうちでもくつを並べる、机をふく、洗濯物を外すなどの当番制を導入

「授業中に立ち歩く」
→おうちでは「座るカード」を作成し、このカードが机にある間は座っているゲームを取り入れる

「忘れもの、なくしものが多い」
→ランドセルのふたの裏に「持ち帰るものリスト」を貼る、おうちに「連絡帳・プリント置き場の箱」をつくる

「自分の気持ちを伝えられない」
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「人の話を聞かない」
→おうちで、ぬいぐるみをもっている人が話すゲームをしてみる。話終わったらぬいるぐるみを相手に渡してだまるなど

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