書くだけで心が整う?精神科医が教える最強のデトックス法「ジャーナリング」とは

ジャーナリングで本音を引き出し、本当の自分を取り戻す

ポジティブなテーマ「日常の出来事への感謝」

 「感謝」は非常に高いエネルギーを持っていますが、実は心が弱っているときほど、一番ハードルが高いものでもあります。「ありがとうなんて言える余裕がない」「感謝できない自分はダメだ」と、かえって自分を責めてしまうことがあるからです。

 ここでは、「心からの感謝」を目指す必要はありません。コツは、「感情を込めなくてもいいもの」や「便利なもの」にターゲットを絞ることです。 これなら、噓をつかずに「事実」として書き出すことができます。

 「スマホの充電が1日もってくれて助かった」「お風呂のお湯が温かくて快適だった」「コンビニが夜中でも開いていて便利だった」……これらは感情に関係なく存在する揺るぎない事実です。「ありがとう」と言うのがしんどければ、「助かった」「便利だった」と言い換えても構いません。

 「意識しなくても心臓が動いてくれてありがとう」「お腹さん、文句も言わず消化してくれてありがとう」「今日は誰ともトラブルにならなかった。ありがとう」……このように「もの」や「こと」をひとつ選び、「ありがとう」とつけ加えて書き出してみましょう。

 書いた後には「左右の両側交互刺激」を取り入れましょう。 「布団が柔らかくて、ありがとう(トントン)」 「今日1日、体を支えてくれてありがとう(トントン)」 優しい刺激によって前頭葉を活性化させることで、脳は「私は今、守られている」「安全だ」というポジティブな感覚を取り戻します。

3つのジャーナリングテーマ

【Q1】今日1日無事に過ごせた体に感謝の言葉を書いてみましょう。
(例:今日1日、体を支えてくれてありがとう。)

【Q2】無意識で行っていること、当たり前にやっていることを選んで、「ありがとう」と書いてみましょう。
(例:おいしくご飯を食べることができて、ありがとう。)

【Q3】「今日これのおかげで助かった」という出来事を書き出してみましょう。
(例:バスが時間通りにきてくれて助かった。)


左右の両側交互刺激:
 1:両腕を膝の前で交差させる(立っても座ってもOK)
 2:足踏みに合わせながら、左右の膝を1秒に1回くらいのペースで交互に触れる

【出典】『感情を手放してラクになる デトックス・ジャーナリング』著:長沼睦雄

【著者紹介】
長沼睦雄(ながぬま・むつお)
十勝むつみのクリニック院長・精神科医。昭和31年生まれ。北海道大学医学部卒業後、脳外科研修を経て神経内科を専攻し、北海道大学大学院にて神経生化学の基礎研究を修了。その後、障害児医療分野に転向し、道立札幌療育センターにて14 年間児童精神科医として勤務。平成20 年より道立緑ヶ丘病院精神科に転勤し児童と成人の診療を行う。平成28 年に帯広にて十勝むつみのクリニックを開院。急性期の症状を対症療法的に治療する西洋医学に疑問を感じ、HSP・アダルトチルドレン・神経発達症・発達性トラウマ障害・慢性疲労症候群などの慢性機能性疾患に対し、「脳と心と体と食と魂」をつなぐ根本治療を目指す統合医療に取り組んでいる。
『敏感すぎて生きづらい人の 明日からラクになれる本』『繊細で敏感でも、自分らしくラクに生きていける本』(共に永岡書店)、『子どもの敏感さに困ったら読む本』『10 代のための疲れた心がラクになる本』(共に誠文堂新光社)、『その、しんどさは「季節ブルー」』(日本文芸社)など著書多数。

ページ: 1 2

【書誌情報】
『感情を手放してラクになる デトックス・ジャーナリング』
著:長沼睦雄


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「しっかり休んでいるつもりなのに、疲れがとれない。」
「小さなことですぐに落ちこんでしまう。」
「頑張っているのに、空回りして上手くいかない」

そんな状態が続くとき、私たちはつい「もっと休まなきゃ」「前向きにならなきゃ」と自分を励まそうとします。
けれど、それでもラクにならないのはなぜでしょうか。

もしかしたら、その原因は、心の奥にしまい込んできた〈闇〉や〈影〉――
つまり、ふたをしてきた本音や感情にあるかもしれません。

怒り、悲しみ、不安、嫉妬、あきらめ。
感じてはいけないと思ってきた感情ほど、気づかないうちに心のエネルギーを消耗させていくのです。

そんなときに役立つのが、感情を紙に書き出す「ジャーナリング」。

誰にも見せないノートに、評価も正解も求めず、ただ今の気持ちを書いていくことで、心の奥に溜まったものが少しずつ流れ出し、不思議なほど心と体が軽くなっていきます。

本音を出すだけで、心は回復する。
ジャーナリングは、つい頑張りすぎてしまう人のための、
「書いて、出して、軽くなる」
感情デトックスというセルフケアです。

初めての方でも大丈夫。
この本は、「整えようとしない」「頑張らなくてもいい」、やさしいスモールステップで構成されています。

常時接続の現代だからこそ、自分とだけつながる時間を大切にすることで理由のわからないつらさが消え、他人の声に振り回されなくなります。
疲れきった毎日から抜け出し、本来の自分に戻るための1冊です。

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