押す・引っ張る・抱きしめる!発達が気になる子に役立つ固有感覚を刺激する認知遊び

\7つの認知領域別遊びのレシピ/
【こんな子におすすめ!】集中するのが難しい子、落ち着きがない子

「ぎゅぎゅパワー」

イラスト:seesaw.

遊び方

(1)少し重たい段ボール箱を押したり、引っ張ったりする。動かす加減がわかりにくいときは、テープでスタートとゴールの位置を示してもOK。
(2)体に力を入れたり、抜いたりすることで筋肉や関節の感覚を育む。子どもの手を軽く押したり、肩や背中をぎゅっと抱きしめる遊びもおすすめ。子どもが痛くならない強さで行う。

効果と狙い

⚫押したり、引いたりの力加減を学ぶ。
⚫体の位置を把握する。
⚫体の安定感を得る。

遊ぶときのアドバイス

 固有感覚(筋肉や関節に感じる感覚)は「体の深い部分を感じる」感覚です。遊びに取り入れると落ち着きや安心感につながります。

 押す・引っ張る・抱きしめるなどの活動を通じて力加減を自然に学べます。無理に行わず、子どもが「もっと」と求める強さを探しながら行うとよいでしょう。

遊びをアレンジ

おしくらまんじゅうごっこ

おとなと子どもで、2 人 1 組みになる。背中合わせで押し合う。力のやりとりを楽しみながら学ぶ。おとなが子どもの力加減に合わせるようにする。

大きな布の引っ張り合いっこ

フェイスタオルくらいの大きさの布を両側から、おとなと子どもでそれぞれ両手で引っ張り合う。関節や筋肉を使う経験を促す。

おしくらまんじゅうごっこ/イラスト:seesaw.

【出典】『発達が気になる子の認知遊び』著:藤原里美

【著者情報】
藤原里美(ふじわら・さとみ)
一般社団法人チャイルドフッド・ラボ 代表理事/臨床発達心理士/保育士
公立保育園・東京都立梅ヶ丘病院・東京都立小児総合医療センター・明星大学非常勤講師を経て現職。
発達障害のある子どもの療育、家族支援を行うとともに、園の巡回や発達支援の研修など、支援者育成にも力を注ぐ。「子どもを変えずに、子どもの周りの世界を変える」支援方法により、現場や家庭で実現可能な実践方法を発信している。

【書誌情報】
『発達が気になる子の認知遊び』
著:藤原里美


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発達が気になる子といっしょに!
楽しい遊びを通して、子ども自身が困っていることの解決をめざす大人気シリーズ。

認知発達とは、見る・聞く・記憶する・覚える・考える・予測するなど、情報をキャッチし、物事を理解して考える力が育っていく過程を指します。

わたしたちは日常のなかで多くの情報を受け取り、その情報をあたまのなかで「整理して」、「次にどうするかを判断」しています。
認知発達はこの一連の過程を支える基盤であり、学習だけでなく、生活全般や人との関わり方に深く関係しています。

・遊びが続きにくい
・集団遊びに入りづらい
・指示が入りにくい
・切り替えが難しい
・ルールのある遊びが苦手 など発達が気になる子にとって、
認知発達を育む遊びは特に重要です。

本書で紹介する150個の「認知発達遊び」は、日常のなかで遊び、関わりながら、
その子のペースで認知の土台を育てていくためものです。
認知発達をつぎの7つの領域に分けて解説し、それぞれの領域を育てる具体的な遊びの提案をしています。
1知覚
2注意・処理
3記憶
4言語思考
5実行機能
6社会的認知
7メタ認知

診断の有無にかかわらず支援したいとき、「教える」より「育てる」関わりを大切にしたい場面などで、
それぞれの発達段階にあわせながら、無理なく取り入れられる遊びを紹介します。

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