嘘つき料理人が起こした奇跡?おせち料理に隠された天才シェフの密かな優しさ|漫画『ザ・シェフ』

児童養護施設で振る舞われた「手作りおせち」

正月や特別な日に食べる「おせち料理」や「オードブル」には、作る人の想いや思い出が詰まっています。料理漫画の名作『ザ・シェフ』第34話「料理人!?太一-②」では、児童養護施設「希望の家」を舞台に、心温まるおせち料理のエピソードが描かれます。

施設出身の青年・太一は、「豪華なおせち・オードブルを作ってやる」と子どもたちに約束します。

しかし、料理の技術がない太一が厨房で作ろうとしたものは、到底食べられたものではない代物でした。

味沢匠の「魔法の手加え」が素材を化けさせる!

そこに救いの手を差し伸べたのが、たまたま施設を訪れていた「幻の料理人」こと味沢匠です。

味沢は、太一が混乱しながら用意した限られた食材と調理環境を見極め、的確な指導と陰ながらの手助けを行います 。

見た目は決して高級ホテルのような綺麗さではないものの、味沢の「魔法のような手加え」によって、食材本来の旨味が引き出された絶品のおせち・オードブルへと生まれ変わりました。

「うめえ!」食卓に広がった笑顔と隠された真実

出来上がった料理を囲んだ食卓では、子どもたちから「わーっおいしそう!」「うめえ!」と歓声が上がります。

太一自身は「俺って天才かも」と無邪気に喜びますが、園長先生だけは味沢の隠れた功績に気づいていました。

「子どもたちが楽しみにしていた時に美味しい料理が食べられるようにしてくれた……あなただから出来た魔法使いですもの」と、そっと感謝を伝える園長先生の姿が印象的です。

料理が繋ぐ人と人との絆

味沢匠といえば、高額な報酬と引き換えに完璧な料理を作る冷徹な一匹狼として知られていますが、自身が育った施設や後輩料理人に対しては見返りを求めず、そっと手を差し伸べる温かさを見せます 。

不格好だけど最高に美味しいおせち料理を通して、人の優しさと料理の持つ温かいパワーを感じられる名エピソードです。

<第1話:幻の料理人①>を読むにはこちらから
https://love-spo.com/article/the-chef_001

『ザ・シェフ』次回へ続く!

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【書籍情報】
『ザ・シェフ』
原作:剣名舞
劇画:加藤唯史

法外な報酬を要求するが、依頼人の希望に応じて料理を作り上げる天才シェフ・味沢匠(あじさわ・たくみ)の活躍を描いた料理劇画。石油産出国であるパミール王国でその全権を握る大臣は、外務省関係者がもてなす帝都ホテルの晩餐をほとんど食べ残して帰る。そこで「幻の料理人」と呼ばれる天才シェフ・味沢匠が、大臣を満足させる晩餐を作るように依頼されるが、味沢はその報酬として500万円を提示して……!?

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