長崎県は「尾曲がり猫」の聖地?人と共存する猫たちの「しっぽ」雑学【猫柄図鑑】

コラム「しっぽの短い猫、しっぽのない猫」

 人間と暮らす猫には、毛色や柄以外にも、野生のネコ科動物には見られない特徴があります。それが「しっぽ」です。しっぽが折れ曲がった尾曲がり、短いしっぽのほか、マンクスというしっぽのない品種もいます。

 昔の日本には「猫又」の伝承があり、しっぽの長い猫が長生きすると、しっぽが二股に分かれて妖怪になると言われていました。そのため、江戸時代などにはしっぽの短い猫が好まれていたようです。

 短い尾も尾曲がりも、遺伝子によってしっぽの骨が変形したものです。この遺伝子は東南アジアが起源とされていて、江戸時代の鎖国時代に、貿易船によって長崎の出島に持ち込まれたとも言われています。現在でも尾曲がりの猫は九州に多く見られ、長崎県の尾曲がり率は全国No.1 であることがわかっています。

 また、マンクスにしっぽがない理由は諸説ありますが、実際は遺伝子の突然変異によるものです。短いしっぽや尾曲がりと違い、マンクスにはしっぽの骨自体がありません。

しっぽは本来、獲物を追いかけたりするときにバランサーとして機能します。しかし、人間が短いしっぽの猫を好んで選んでゆけば、短いしっぽの遺伝子を持った猫の割合が増えていきます。

【出典】『猫柄図鑑』監修:山根明弘

【書誌情報】
『猫柄図鑑』
監修:山根明弘


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