知床は「流氷が見られる場所」だけじゃない!? 海と陸をつなぐ命の循環とは【眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産】

\日本の世界遺産/

【知床】命が循環する半島の秘密

知床は、北海道の北東端に突き出す長さ約70㎞の細長い半島です。北緯約44度に位置し、北半球で最も低緯度の季節海氷域(特定の季節だけ海水が凍る海域)として知られます。

春に海氷が融解すると、海に大量の栄養が行きわたり、植物プランクトンが一気に増殖。これを餌にオキアミなどの動物プランクトンが発生し、さらに小魚、甲殻類、海鳥、クジラやシャチなどの大型海洋哺乳類までつながる食物連鎖を形成します。

川を遡上するサケやマスを捕食するヒグマやキタキツネなどの陸生哺乳類も含み、海と陸の生き物が連続する豊かな生態系が特徴です。

また、ヒグマの生息密度が世界有数とされるほか、シマフクロウやオオワシなどの絶滅危惧種を含む動植物の多様性が高く評価され、海域も含めて自然遺産に登録されています。

鳥類では天然記念物のクマゲラ、オオワシなどが確認され、沿岸の海にはトドやゴマフアザラシ、シャチなどの海洋哺乳類も訪れる。


【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産』監修:宮澤 光

【監修者紹介】
宮澤 光(みやざわ・ひかる)
NPO法人世界遺産アカデミー主任研究員。北海道大学大学院博士後期課程を満期単位取得退学。仏グルノーブル第Ⅱ大学留学。2008年より現職。跡見学園女子大学非常勤講師。世界遺産に関するさまざまな書籍の編集・執筆・監修を手掛けるほか、「チコちゃんに叱られる!」(NHK)などの多くのメディア出演や、全国各地で100本を超す講演・講座を実施している。著書に『13歳からの世界遺産』(マイナビ出版)、『世界遺産のひみつ』(イースト・プレス)など。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産』
監修:宮澤 光


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