「わかってたのに…」なぜゴルファーはアドレスの違和感を無視して振ってしまうのか?ミスを防ぐ「仕切り直し」の極意

構えた瞬間の「あ、ヤバい」…そのまま打って大叩きしていませんか?

ゴルフのラウンド中、構えた(アドレスした)瞬間に「なんだかボールに近すぎる気がする」「グリップがしっくりこない」と感じたことはありませんか?

「このまま打つとミスになる」と頭ではわかっているのに、なぜかバックスイングを止められず、「ええい、打っちゃえ!」とクラブを振ってしまう…… 。

そして案の定、ネックに当たったり(シャンク)、大フックしたりして大叩き。「やっぱり途中でやめればよかった!」と後悔した経験は、多くのゴルファーにとって“あるある”でしょう。

人気ゴルフマンガ『ゴルフは気持ち』第29話「修行」でも、まさにこのゴルファーの心理がリアルに描かれています 。なぜ私たちは「違和感」を無視して振ってしまうのでしょうか?


マンガ『ゴルフは気持ち』が突くアマチュアの心理

いけうち誠一氏作の『ゴルフは気持ち』第29話「修行」では、アマチュアゴルファーがコース上で直面する葛藤が描かれています。

  1. ボールに近すぎる違和感
    構えた時に「近すぎる」と気づいても、すでにバックスイングが始まってしまい、「今ならまだ仕切り直せる!」と思いつつも結局止められずにショット [2, 3]。ネックに当たって大ミスになります。
  2. グリップの握り方の違和感
    「フックグリップすぎる」と気づいたのに、「打っちゃえ!」と振り下ろして案の定ミス。
  3. パッティングでの迷い
    「まっすぐか、スライスか…」とラインに迷いを生じたままストロークに入ってしまう。

作中では「ゴルフはやればやるほどむずかしい。むずかしいから楽しいんだ」という言葉とともに、この違和感を無視して打つと「たいていミスになる」「なんとかならない」という厳しい現実が指摘されています。


なぜバックスイングは止められないのか?

アドレスでの違和感を察知しながらも途中でやめられないのには、ゴルフ特有の心理的メカニズムがあります。

  • 一度動き出した身体を止める精神的心理的コスト:バックスイングが始まると、「途中で止めるのは恥ずかしい」「流れを切りたくない」という意識が働き、止めることが「修行」のように難しく感じられます。
  • 「なんとかなるだろう」という淡い期待:「仕切り直せば確実なのに、奇跡的にうまく当たるかもしれない」という甘い期待に賭けてしまいます。

しかし、マンガの描写通り、構えた時点で生じた違和感はショット結果にそのまま表れ、成功することはほとんどありません。


ミスを撃退する!「仕切り直しルール」の徹底

プロゴルファーは、わずかでも違和感があればアドレスを解き、何度でも仕切り直します。アマチュアがスコアアップを目指すなら、以下の習慣を取り入れましょう。

  1. 「違和感=即リセット」のルール化:ボールとの距離、グリップ、足の位置などに少しでも疑問を感じたら、バックスイングに入る前にクラブを身体から離して仕切り直す。
  2. プレショットルーティンの再構築:仕切り直す際は、一度ボールの後方に戻ってターゲットを再確認し、ルーティンを最初からやり直す。
  3. 仕切り直しを「カッコ悪い」と思わない:途中でやめることは妥協ではなく、スコアを守るための「知性的な判断」だと意識を変える。

100人のゴルファーには100通りのゴルフが存在します。自分の「ゴルフの型」を守り、違和感を無視しない勇気を持つことこそが、好スコアへの一番の近道です。

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【書誌情報】
『ゴルフは気持ち(1)』
著:いけうち 誠一

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