【少年野球】≪平日はお家でバッティング練習③≫下半身を使って身体全体でスイングする【高校野球から逆算した少年野球/デキる選手を育てる方法】

 甲子園優勝校を追い詰めた元高校野球監督が「お父さんコーチ」になって考えた、デキる選手を育てる方法!
 今回は、お家の中でもできる「下半身を使って身体全体でスイングするドリル」を紹介します。 

<椅子を使って「体重の乗せ替え」と「骨盤を回す感覚」を身につけよう>

<用意するもの>
・プラバット(プラスチック製の玩具のバット)
・穴あきプラボール(カーテンなどの布に向かって打つために使用)
・椅子

 バッティングで大切なのは、腕の力だけでバットを振るのではなく、下半身を使って身体全体でスイングすることです。
 そのために覚えたいのが、左右の足に体重を乗せたり(荷重:かじゅう)、抜いたりする感覚(抜重:ばつじゅう)です。今回紹介するのは、椅子を使って「体重の乗せ替え」と「骨盤を回す感覚」を身につけるドリル。家の中でも取り組みやすく、上半身だけでバットを振ってしまう子どもにもおすすめです。

<「腰を回す」ではなく「骨盤を回す」>
 バッティングの指導では、「もっと腰を回そう」と声をかけることがあります。ただし、ここで意識したいのは、腰そのものを無理にひねることではありません(ちなみに腰椎はそもそも4〜5度しか回りません)。
 大切なのは、股関節を使いながら、骨盤ごと身体を回していくことです。腰だけを無理にひねろうとすると、身体への負担が大きくなる可能性があります。「腰を回す」というより、「骨盤を回す」というイメージを持っておきましょう。

<椅子には「座る」のではなく、軽く寄りかかる>
 今回のドリルでは椅子を使いますが、深く腰かける必要はありません。実際には「座る」というよりも、お尻を少し椅子に預けるような感覚です。椅子の高さは、腰かけたときに膝が少し開くくらいの高さが目安。低すぎる椅子よりも、やや座面の高いものの方が動きやすいでしょう。

<「下半身を使って身体全体でスイングするドリル」のやり方>

【1】椅子に浅く腰かける

 背筋を伸ばし、骨盤を立てるようなイメージで、できるだけ浅く腰かけます。椅子にどっしり座るのではなく、すぐに動ける姿勢をつくりましょう。

【2】テイクバックで後ろ足側に体重を乗せる

 バットを引いて構えたら、後ろ足側のお尻に体重を乗せます。このとき、反対側のお尻は椅子から少し浮くくらいでOKです。「後ろ足にしっかり体重が乗っているか」を感じてみてください。

【3】ゆっくりスイングする

 いきなり速く振る必要はありません。まずはゆっくりとスイングしながら、後ろ足側から前足側へ体重を移していきます。
 身体を回していくと、それまで椅子についていた後ろ足側のお尻が浮き、今度は前足側のお尻に体重が乗ります。このとき、腕だけでバットを振るのではなく、骨盤ごと身体を回すことを意識しましょう。

【4】フォロースルーまで身体全体で振る

 インパクトのあとも、腕だけで振り抜かないことがポイントです。骨盤をしっかり回しながら、身体全体で最後までスイングしましょう。

<慣れてきたらボールを打ってみよう>

 動きに慣れてきたら、スタンドティーや軽いトスで、シャトルやプラボールを打ってみてもいいでしょう。ただし、最初から「強く打つ」ことを意識する必要はありません。

まずは、
後ろ足に体重を乗せる
↓
骨盤を回す
↓
前足側へ体重を移す

という一連の動きを、ゆっくり確かめてみてください。大切なのは、体重移動をしようとして上半身を大きく左右に動かさないことです。

 「左右の足にスムーズに体重を乗せ替えながら、骨盤を回してバットを振る。」このドリルを通して、その感覚を身につけていきましょう。

【撮影協力】中野セネタース
(記事提供:ヤキュイク)

著:伊豆原真人

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