17世紀初頭に年間約40tの銀を産出!世界遺産「石見銀山」が世界経済に与えた影響【眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産】

\日本の世界遺産/

【石見銀山遺跡とその文化的景観】世界経済を動かした銀の山

17世紀初頭、日本は世界有数の銀の生産地となり、最盛期には推計で年間約40tの銀を算出。世界の産銀量の約3分の1を占めていたとされ、その多くが石見銀山で産出されていました。

1527年の発見以降、中国や朝鮮、ヨーロッパにも流通し、世界経済に大きな影響を与えました。山には採掘のための手掘りの坑道「間歩」が張り巡らされ、ノミと金槌で掘られた痕跡が見られます。

世界遺産には鉱山跡や精錬施設、銀鉱石や物資を運搬するための街道、さらに国内外への流通の拠点となった港など14の構成資産が登録されています。

また、銀の生産には精錬の燃料などに大量の木材が必要だったため、薪炭材を得るために周囲の森林も大切に管理されてきました。こうした背景から、世界遺産には銀山周辺の景観も含めて価値が認められています。

16世紀から20世紀にかけて銀の採掘が行われた日本を代表する鉱山遺跡。坑道や製鉄所などが良好な状態で保存されている。


【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産』監修:宮澤 光

【監修者紹介】
宮澤 光(みやざわ・ひかる)
NPO法人世界遺産アカデミー主任研究員。北海道大学大学院博士後期課程を満期単位取得退学。仏グルノーブル第Ⅱ大学留学。2008年より現職。跡見学園女子大学非常勤講師。世界遺産に関するさまざまな書籍の編集・執筆・監修を手掛けるほか、「チコちゃんに叱られる!」(NHK)などの多くのメディア出演や、全国各地で100本を超す講演・講座を実施している。著書に『13歳からの世界遺産』(マイナビ出版)、『世界遺産のひみつ』(イースト・プレス)など。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産』
監修:宮澤 光


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