【「不安ぐせ」のある子と「だいじょうぶ」を育む ポリヴェーガル理論】イライラ、ドキドキしているお子さんにリラックスを促す「遊び感覚のワーク」を3つご紹介①

 前回の記事では【過覚醒:交感神経が働きすぎてイライラ、ドキドキしている状態】にいるお子さんのリラックスを促すワークを1つ紹介しましたが、今回は3つのワークを一気に紹介したいと思います。
 お子様の性格や好みに合うものを選んで試してみてください。

≪クールダウンコーナーづくり≫リラックスを促すワーク②

 クールダウンコーナーとは、気持ちや体を落ち着かせるための小さな場所のこと。部屋のすみっこや机の下、使っていないスペースなど、家のなかの静かな場所ならどこでもかまいません。
 ポイントは、子どもと一緒にコーナーをつくること。毛布やシーツなどで境界をつくり、ぬいぐるみや写真など、子どもが落ち着くと感じるものを置きましょう。

クールダウンコーナーづくり【なか:イラスト】

≪壁プッシュ≫リラックスを促すワーク③

 しっかりと力を使うワークは、興奮や高ぶりが強い状態から、心身を落ち着いた状態へと戻してくれます。
 このワークは、しっかりした壁と、壁の前に十分なスペースがあればどこでも行えます。壁を押すときは、「壁を動かすつもりで、ぐーっと押してみよう」と声をかけましょう。10秒押したら5秒休むという流れを、5回繰り返したらワークを終えてください。

壁プッシュ【なか:イラスト】

≪本をゆっくり運ぶ≫リラックスを促すワーク④

 本をゆっくりと運ぶことで、腕や足に力が入り、重心を感じられて落ち着きます。運ぶ本は3~5冊を目安に、子どもの年齢に応じて数と重さを調整してください。
 ワークを行うさいは目的地を設定し、「ここからあそこまで、ゆっくりとていねいに運んでみよう」と声をかけましょう。3回往復したらワークを終え、ワークの前後で体の感じがどう変わったか、子どもに尋ねてみましょう。

本をゆっくり運ぶ【なか:イラスト】

【書誌情報】
『「不安ぐせ」のある子と「だいじょうぶ」を育む ポリヴェーガル理論』
著:浅井咲子


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3つの自律神経を味方につけて〈不安ぐせ〉を〈安心習慣〉に変える!

いつも不安にふりまわされて、シクシク、くよくよ、イライラ……「うちの子、もしかして不安になりやすい?」「人より繊細なのかな?」と思ったら、ぜひ本書の「ポリヴェーガル理論」にもとづくワークを試してみてください。

ポリヴェーガル理論は、ステファン・ポージェス博士が提唱した神経理論で、自律神経を「交感神経」と「2つの副交感神経(背側迷走神経・腹側迷走神経)」の3つとして捉えます。

・人の表情や声色、変化によく気がつく
・大事なイベントの前にネガティブなイメージをしがち
・登園時、登校時はこれから過ごす時間を考えて泣いてしまう
・にぎやかな人の近くにいると、いつもイライラ
こうした「不安ぐせ」は性格から生まれるものではなく、心と体を守ろうとする安全システムが働くことで生まれるもの。

本書では、ポリヴェーガル理論にもとづき、子どもの「不安ぐせ」のしくみをやさしく解説しながら、親子でできるシンプルなワークを紹介します。

不安やストレスを感じても「わたしは大丈夫」「なんとかなる」と思える力——“レジリエンス”を、子どもと一緒に育てていきます。
がんばって変えようとしなくて大丈夫。
安心は、親子の関わりのなかで、少しずつ育っていきます。

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