関節の痛みは連鎖する!たった1カ所の不調が全身に広がる理由【1週間で勝手に痛みが出ない体になるすごい方法】

関節が本来の動きを失うと痛みの連鎖が起きる

関節の多くはまわりの関節と連動することで、姿勢の維持やスムーズな動作を支えています。このしくみ自体は素晴らしいものですが、ひとたびどこかの関節に不具合が生じると、たちまち「負の連鎖」が広がりやすいというリスクも併せ持っています。

例えば、同じ姿勢でのデスクワークや作業が日常化すると、背骨の胸椎が固まって動きが悪くなります。すると背中と筋肉がつながっている肩や腰の関節は、胸椎の働きをカバーするため過度な負担を抱えることに。そのダメージが蓄積されると、肩こりや腰痛などのトラブルへとつながります。

座りすぎなどで股関節が固まると、連動する腰椎やひざ関節にしわ寄せがいき、腰痛やひざ痛へと発展するケースが多いのも同様のメカニズム。背中や股関節の不調が、肩や腰、ひざへと弊害を及ぼすわけです。

さらに怖いのはこうした悪循環がここで終わらず、さらなる広がりをみせる可能性が高いこと。変調をきたした部位が新たな「引き金」となり、ドミノ倒しのように全身へ痛みが伝わっていく事例も少なくありません。関節同士が保っている全身のバランスは、このように非常に繊細なものです。たった1カ所の異常から、もろくも崩れていきます。だからこそ、関節がその機能を十分に発揮できるよう、日頃からのケアを心がけたいものです。

1つの関節の痛みが次の痛みを生み出す

長時間同じ姿勢で、デスクワークを続けると胸椎が固まり、動きづらくなる

肩や腰がその動きをカバーし、バランスを整えようとがんばる

その代償が、肩こりや腰痛などの「痛み」として現れる

体は、関節が歯車のようにスムーズに連動することで、体にかかる負担をバランスよく分散しています。歯車の不調を調整しないまま放置し、本来の動きができなくなると、全身のバランスが崩れ、痛みの連鎖の原因になります。


【出典】『1週間で勝手に痛みが出ない体になるすごい方法』著:阿部良仁

【著者紹介】
阿部良仁
( あべ・りょうじ)
生涯自立の体づくりの会会長・パーソナルトレーナー
—
72歳の現役パーソナルトレーナー。トレーナー育成歴30年以上、延べ5万人のトレーナーを育成。日本Gボール(バランスボール)協会副理事長で、バランスボールを日本のフィットネス界に広めた第一人者。1978年京都大学農学部卒業、農学士。1992年アメリカ・オレゴン大学体育学部修士課程卒業、体育学修士(専攻FitnessManagement)。帰国後は、ミュージカルダンサーや俳優のパーソナルトレーナー、バスケットボール選手、プロゴルファー、プロ野球選手などの指導にあたる。2005年~2020年NSCAジャパン事務局長を務める。現在は、パーソナルトレーナーの傍ら、ストレングス&コンディショニングコーチとしてジュニアトップアスリートのトレーニング指導、トレーナーの育成や継続教育活動などにも力を入れている。
※NSCAはアメリカ・コロラド州に本部を置く、世界で最も権威あるトレーニングコーチの協会。NSCAジャパンは、日本で最も多くトレーナーが所属する団体。

【書誌情報】
『1週間で勝手に痛みが出ない体になるすごい方法』
著:阿部良仁


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