お酒の強さは遺伝で決まる?ALDH2とアルコール分解の仕組み【老けない人がやっている一生弱らない強肝臓になるすごい習慣】

\一生弱らない肝臓のしくみを知る/
肝臓の基本(3)

お酒の分解力には生まれつきの個人差がある

お酒の強さを左右するALDH2の働き

お酒を飲んですぐ顔が赤くなる人もいれば、たくさん飲んでも顔色が変わらない人もいるでしょう。こうしたお酒の強さの違いには、体内でアルコールを処理する能力が関係しています。

摂取したアルコールは肝臓へと運ばれると、まずアルコール脱水素酵素(ADH)によって有害なアセトアルデヒドに分解されます。さらにアルデヒド脱水素酵素(ALDH)が働き、アセトアルデヒドを無害な酢酸へと変えていきます。

この分解力の個人差を大きく左右するのが、ALDHの一種である「ALDH2」です。ALDH2には分解能力の高いタイプと低いタイプがあり、どのタイプになるかは両親から受け継いだ遺伝子の組み合わせによって決まります。そのため、アセトアルデヒドを素早く処理できる人がいる一方、体内に残りやすく、顔の赤みや吐き気、頭痛などが起こりやすい人もいます。お酒の強さには、生まれつきの差があるのです。

飲める量を慣れだけで考えず、自分の体質を知っておけば、お酒との上手な付き合い方が見えてきます。

お酒の分解力を左右する「ALDH2」のタイプ

ALDH2の遺伝子型によって、アセトアルデヒドを分解する力には生まれつき差があります。

NN型

ND型

DD型


【出典】『老けない人がやっている一生弱らない強肝臓になるすごい習慣』著:栗原毅/栗原丈徳

【著者紹介】
栗原 毅
(くりはら・たけし)
栗原クリニック東京・日本橋 院長
1951年、新潟県生まれ。北里大学医学部卒業。元東京女子医科大学教授、元慶應義塾大学大学院教授、現在は栗原クリニック東京・日本橋の院長を務める。日本肝臓学会肝臓専門医。治療だけでなく予防にも力を入れている。血液サラサラの提唱者のひとり。「ズボラでもラクラク!内臓脂肪がスルッと落ちる自宅でできる超減量メソッド」(三笠書房)、「1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法」(日本文芸社)など、著書・監修書多数。
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栗原丈徳 (くりはら・たけのり)
栗原ヘルスケア研究所 所長
1982年、東京都生まれ。歯科医師。鶴見大学歯学部卒業。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科中退。日本抗加齢医学会、日本摂食嚥下リハビリテーション学会などの会員。「予防歯科」「食と健康」をテーマに活動をしている。特に「口の健康と全身疾患との関連性」について大学や介護施設などで積極的に講演も行っている。

【書誌情報】
『老けない人がやっている 一生弱らない強肝臓になるすごい習慣』
著:栗原毅/栗原丈徳


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肝臓は自覚症状が出にくい“沈黙の臓器”といわれます。だからこそ、病気になる前の日々の予防習慣が一生の健康を左右します。
肝臓が担う代表的な仕事は、「糖代謝」と「アルコール分解」。「糖代謝」は、食べたものを体が使えるエネルギーに変えて蓄えること。「アルコール分解」は、アルコールや体の中の毒素を無害なものに変えます。ですから、糖質の摂りすぎや過度な飲酒は肝臓に負担をかける原因となり、脂肪肝を招くことになります。
脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪が異常にたまった状態。中性脂肪は体を動かすために必要なエネルギー源ですが、消費される量より蓄積される量が多い状態が続くと、肝臓に脂肪がたまっていきます。
脂肪肝は、大量の飲酒が鯨飲となる「アルコール性脂肪肝」と「代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)」の2タイプがあります。MASLD(マッスルディー)は、アルコールが原因ではなく代謝の異常による脂肪肝で、肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病を引き起こし、著者は「新脂肪肝」と呼んでいます。
以上のことから、毎日の食事や飲み物と肝臓にかかる負担は密接な関係にあります。
本書では、日常の食事で糖質を極端に抜くのではなく、食事全体の量、食べる順番をはじめ、お酒を飲む時のおつまみと締めの選び方も提案。
さらに、運動、睡眠、口内環境、腸内環境を整える習慣など、特別な方法ではなく、毎日の生活で無理なく続けられる行動を紹介します。
肝臓にとって負担が少ない最良の方法を新しい習慣にして、いつまでも老けない人を目指しましょう。

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