ワーキングメモリが弱い発達が気になる子の注意力を高める「カップのかくし手品」あそび

\7つの認知領域別遊びのレシピ/
【こんな子におすすめ!】注意を向けるのが苦手な子、ワーキングメモリが弱い子

カップのかくし手品

イラスト:seesaw.

遊び方

1.なかが見えない3つのカップを用意し、そのうちひとつに小さなおもちゃを隠す。
2.カップをシャッフルする。
3.「どこに隠したかな?」と聞いて、子どもに当ててもらう。

効果とねらい

⚫見た情報を保持する力(視覚的記憶)を育む。
⚫注意を維持する力を育む。
⚫記憶の更新力を高める。

遊ぶときのアドバイス

 うまく見つけられない場合は、シャッフルする速度と回数を調整してください。また、透明なカップを使うと、ものが見えることで記憶の手がかりになります。慣れてきたら不透明なカップに変えて難易度を上げましょう。

 子どもが混乱したときは「どこにあったと思う?」と考えるプロセスを促し、結果りも思い出す体験を大切にします。正解するよりもしっかり見て、集中して考えている姿勢を大切にしてください。何度も不正解になり「楽しくない」という気持ちにならないように配慮しましょう。

遊びをアレンジ

透明カップでヒントつき

 中身が見える透明なカップのひとつにおもちゃを入れ、あえて「見える状態」でシャッフルをして当てる。視覚的ヒントを活用し、記憶を維持する力を育みます。

音でシャッフル

 不透明なカップのなかに音のなる鈴などを入れてその音を聞いて当てる。聴覚的記憶と注意の統合を促す。

イラスト:seesaw.

【出典】『発達が気になる子の認知遊び』著:藤原里美

【著者情報】
藤原里美(ふじわら・さとみ)
一般社団法人チャイルドフッド・ラボ 代表理事/臨床発達心理士/保育士
公立保育園・東京都立梅ヶ丘病院・東京都立小児総合医療センター・明星大学非常勤講師を経て現職。
発達障害のある子どもの療育、家族支援を行うとともに、園の巡回や発達支援の研修など、支援者育成にも力を注ぐ。「子どもを変えずに、子どもの周りの世界を変える」支援方法により、現場や家庭で実現可能な実践方法を発信している。

【書誌情報】
『発達が気になる子の認知遊び』
著:藤原里美


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発達が気になる子といっしょに!
楽しい遊びを通して、子ども自身が困っていることの解決をめざす大人気シリーズ。

認知発達とは、見る・聞く・記憶する・覚える・考える・予測するなど、情報をキャッチし、物事を理解して考える力が育っていく過程を指します。

わたしたちは日常のなかで多くの情報を受け取り、その情報をあたまのなかで「整理して」、「次にどうするかを判断」しています。
認知発達はこの一連の過程を支える基盤であり、学習だけでなく、生活全般や人との関わり方に深く関係しています。

・遊びが続きにくい
・集団遊びに入りづらい
・指示が入りにくい
・切り替えが難しい
・ルールのある遊びが苦手 など発達が気になる子にとって、
認知発達を育む遊びは特に重要です。

本書で紹介する150個の「認知発達遊び」は、日常のなかで遊び、関わりながら、
その子のペースで認知の土台を育てていくためものです。
認知発達をつぎの7つの領域に分けて解説し、それぞれの領域を育てる具体的な遊びの提案をしています。
1知覚
2注意・処理
3記憶
4言語思考
5実行機能
6社会的認知
7メタ認知

診断の有無にかかわらず支援したいとき、「教える」より「育てる」関わりを大切にしたい場面などで、
それぞれの発達段階にあわせながら、無理なく取り入れられる遊びを紹介します。

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