子どもの偏食克服は「量の軽減」と「ひと口挑戦」から!子どもが自主的に食べ始める食卓づくりの工夫【一生モノの体を戦略的につくる 伸びごはん】

「うちの子食べない!」を乗り越えるコツ

 偏食は珍しいことではありません。大切なのは「好き嫌いをなくす」ことよりも、「食べられるものを少しずつ増やす」ことです。味覚は生まれつき固定されているわけではなく、経験によって変わります。最初は苦手でも、何度か触れるうちに食べられるようになる子は少なくありません。

 まずは量を減らしましょう。苦手な食材は小さく刻んだり、細かく混ぜたり、形を変えるだけでもハードルが下がります。いきなり一皿全部を目指す必要はありません。「少し入っている」程度からはじめれば十分です。

 次にひと口チャレンジ。ポイントは強制にしないこと。「食べなさい」ではなく、「ひと口だけ試してみる?」と提案する。食べられなくても責めない。挑戦できたことを褒める。この積み重ねが経験になります。

 さらに効果的なのが、その食材の栄養素がなぜ必要かを子ども自身に理解してもらうことです。「これを食べると体が強くなるよ」「鉄は脳に酸素を運ぶのに必要だから集中力が上がるよ」「亜鉛は背を伸ばすのを助けるよ」。頭がよくなる、スポーツで活躍できる体をつくる材料になるなどと具体的にえることで、「食べさせられる」から「自分で選んで食べる」に変わっていきます。

 そして、一緒に料理することも効果的です。切る、混ぜる、盛りつける。関わることで食材への抵抗感は下がります。何より大切なのは、否定しないこと。安心できる食卓が、食べられる範囲を広げていきます。

「なんで食べなきゃダメなの?」と聞かれたら

 小さい頃には「野菜を食べるとかっこいいよ」「魚を食べたら大きくなれるよ」というと食べてくれた日もあったかもしれません。しかし、小学生にもなると「体にいいから」と漠然と伝えたところで、子どもが食べたくなるかは難しいところです。

 そこで、もう少し具体的なイメージを伝えてみましょう。子どもの想像力も膨らみ、苦手なものにも前向きになってくれるかもしれません。

大豆製品を食べてほしいとき

「大豆は畑のお肉とも呼ばれていて、体をつくる材料になるたんぱく質が豊富だよ。筋肉、内臓、骨などをつくるから、身長が伸びたり、肌や髪の毛がきれいになったりするよ!」

牛乳、チーズを食べてほしいとき

「骨や歯をつくるカルシウムがいっぱい! 身長も伸びてくるよ」
「きのこに含まれるビタミンDを合わせて食べると、骨をさらに強くすることができるよ」

赤身肉、魚介類を食べてほしいとき

「鉄や亜鉛が含まれていて、幸せホルモンや、やる気ホルモンをつくれるよ。足りなくなると、肌荒れや肥満になったり、やる気が出ない! ってなっちゃうんだよ」

野菜を食べてほしいとき

「野菜に含まれるビタミン類は、疲れや筋肉痛をやわらげたり、メンタルや腸内環境を整える効果があるよ。元気になるには、野菜を食べるといいんだよ」


【出典】『一生モノの体を戦略的につくる 伸びごはん』著:沼倉裕堅 / 監修:藤原朋未 / イラスト:カヤヒロヤ

【著者紹介】
沼倉裕堅(ぬまくら・ひろかた)
医師、SBC 整形外科クリニック 西新宿本院 院長。東北大学医学部卒業。湘南藤沢徳洲会病院にて研修中、「仮骨延長法」に出会い、身長治療の道を志す。スカイ整形外科クリニックで整形外科医として経験を積んだ後、SBCメディカルグループに参画。現在はSBC整形外科クリニック西新宿本院の院長として、成長期のお子さんや、将来を案ずる保護者と向き合い、「のびのび先生」の愛称でも親しまれている。体の成長に悩むすべての方に対し、最適な選択肢を提示する医療を信条とする。専門分野は身長治療および整形外科一般。

【書誌情報】
『一生モノの体を戦略的につくる 伸びごはん』
著:沼倉裕堅 / 監修:藤原朋未


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□身長が低くて気になっている(遺伝かな…)
□朝起きられないのは体力がないせい?
□イライラしていることが増えた
□机に向かっても集中力が続かない
□習い事やなんやかんやで遅寝になりがち

「うちの子、このままで大丈夫?」――身長、体力、学力。
気になりながらも、何をすればいいのかわからない。
そんな親の不安に、医学と栄養の視点から寄り添う一冊です。

本書のテーマは、「一生モノの体を戦略的につくる」こと。
実は、子どもの成長には期限があります。
身長が大きく伸びるのは思春期まで、神経や脳の基盤が整うのは12歳頃まで。
この成長のゴールデンタイムに、必要な栄養・睡眠・運動がそろうかどうかで、日々のパフォーマンスはもちろん、将来の姿も変わります。

しかし現代の子どもたちは、スマホやゲーム、塾や習い事で忙しく、外遊びや睡眠、栄養が不足しがち。
成長のチャンスを逃しやすい環境にあるといえます。
だからこそ今、親ができるサポートが重要です。

本書では、「身長・体力・学力(集中力)」を一本の線でとらえ、体や脳の成長メカニズムをわかりやすく解説。
さらに、忙しい家庭でも無理なく続けられる「伸びる食事」を、具体的なレシピとして提案します。

・脳と体が目覚める!「成長スイッチ朝ごはん」
・帰宅後15分で作れる!「ぐんぐん伸びる夜ごはん」
・日々の栄養不足を防ぐ!「プラスオンの作りおき」
・塾帰り21時でも消化よし!「成長を止めない夜食スープ」
・休日の楽ちんごはんに「栄養まるごとどんぶり」
・遊びに行く前にも、習い事の前にも「エネルギーチャージおやつ」

明日の体も、10年後の可能性も、今日のごはんから変えられる。
今からでも、間に合います!

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