運動神経は10歳前後で決まる!? 親が知るべき脳発達の秘密【一生モノの体を戦略的につくる 伸びごはん】

10歳前後は脳のゴールデンエイジ!

 9〜12歳は、脳の神経系の発達にとって極めて重要なゴールデンエイジと呼ばれる時期です。この時期に脳内で複雑につながっている神経回路のネットワークが、大人の状態までほぼ完成します

 たとえば、脳と筋肉をつなぐ神経回路が発達することで、運動神経が強化されていきます。また、右脳と左脳をつなぐ神経回路が成熟することで、柔軟な思考力が育まれます。運動能力や判断力、集中力などの神経回路の発達に伴う能力が、一気に伸びていくのです。特に、スポーツで重要な複雑な動きの習得や、反射神経などの反応速度、三半規管が関わるバランス感覚といった能力は、この時期にほぼ完成します。この時期に身についたスキルは、一生モノといえるでしょう。

 こうした脳の発達を支えるためには、適切な栄養摂取が欠かせません。神経伝達に関わる亜鉛や鉄、脳のエネルギー源となる糖質、神経細胞の働きを助けるビタミンB群、さらに細胞膜の構成に重要なDHA・EPAなどの脂質も意識しましょう。成長期は体をつくるのに必要な栄養の需要が極めて多いため、日々の食事の質がそのまま発達に影響するといっても過言ではありません。

 そして、いろいろな運動経験や遊び、十分な睡眠、そして「楽しい」「できた」という成功体験が、脳の発達をさらに加速させます。外遊びやスポーツ、仲間との関わりなどを通じて五感をフルに使うことが、神経回路の発達にとって非常に重要です。この時期にどれだけ良い刺激を与えられるかが、その後の成長に大きく影響します。

この時期の脳で育まれること

脳と筋肉をつなぐ神経回路が発達

  • 運動神経
  • 反射神経
  • バランス感覚 などが育まれる

右脳と左脳をつなぐ神経回路が成熟

  • 思考力
  • 問題解決能力
  • 芸術的センス などが育まれる

脳のゴールデンエイジにしたいこと

適切な栄養を摂る

  • 亜鉛(牡蠣、牛肉、ちりめんじゃこなど)
  • 鉄(レバー、牛肉、かつお、まぐろ、小松菜など)
  • 糖質(穀物、いも類など)
  • ビタミンB群(豚肉、枝豆、さばなど)

生活のなかでしたいこと

  • 外遊び
  • 仲間との関わり
  • 小さなことでも「できた!」という成功体験
  • 良質な睡眠

五感を使う

  • 図鑑と実物を比べる(視覚)
  • 鳥、雨、風などの自然の音を聞く(聴覚)
  • 裸足で芝生や砂の上を歩く(触覚)
  • 料理を一緒にして香りを共有する(嗅覚)
  • 旬の食べ物を食べる(味覚)

【出典】『一生モノの体を戦略的につくる 伸びごはん』著:沼倉裕堅 / 監修:藤原朋未 / イラスト:カヤヒロヤ

【著者紹介】
沼倉裕堅(ぬまくら・ひろかた)
医師、SBC 整形外科クリニック 西新宿本院 院長。東北大学医学部卒業。湘南藤沢徳洲会病院にて研修中、「仮骨延長法」に出会い、身長治療の道を志す。スカイ整形外科クリニックで整形外科医として経験を積んだ後、SBCメディカルグループに参画。現在はSBC整形外科クリニック西新宿本院の院長として、成長期のお子さんや、将来を案ずる保護者と向き合い、「のびのび先生」の愛称でも親しまれている。体の成長に悩むすべての方に対し、最適な選択肢を提示する医療を信条とする。専門分野は身長治療および整形外科一般。

【書誌情報】
『一生モノの体を戦略的につくる 伸びごはん』
著:沼倉裕堅 / 監修:藤原朋未


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そんな親の不安に、医学と栄養の視点から寄り添う一冊です。

本書のテーマは、「一生モノの体を戦略的につくる」こと。
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身長が大きく伸びるのは思春期まで、神経や脳の基盤が整うのは12歳頃まで。
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だからこそ今、親ができるサポートが重要です。

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