遊び感覚で自律神経を整える!親子で簡単に実践できる「協働調整」ワーク3選【「不安ぐせ」のある子と「だいじょうぶ」を育む ポリヴェーガル理論】

おとなと子どもでできる かんたん協働調整ワーク

遊び感覚のワークで協働調整の機会を提供する

 子どもに寄り添う、やさしい表情で語りかけるといった行動だけが、協働調整ではありません。子どもと一緒に遊んだり歌ったりして、楽しさを分かち合うことも、協働調整のひとつです。

 身近なおとなとのつながりを感じながら、楽しく神経系を育てられるワークを紹介します。おうちでスキマ時間にできるものから、外出先でできるものまであるので、状況に合ったワークを選んでみてください。

 ワークを行うさいは、おとなが落ち着いた状態にいることも大切。おだやかな表情と抑揚のある声を意識しながら、リラックスして行いましょう。


「寝なさい!」より効果的?あくびのワークをはさんでみる


【WORK 1】大好きなぬいぐるみを抱きしめる

イラスト:なか

 ぬいぐるみを抱っこすると、安らぎを感じるだけでなく、触れる心地よさを通して2つの副交感神経に働きかけることができます。このとき、「ぬいぐるみも抱きしめてもらって喜んでいるよ」などと伝えて、相手とつながる嬉しさや喜びを感じてもらうのもよいでしょう。

 ぬいぐるみが複数あれば、大きさや質感、やわらかさなどの違いに気づきを向けてみても。

【WORK 2】抑揚をつけて読み聞かせ

 絵本などを読み聞かせるときは、抑揚をつけるとよいでしょう。耳のなかの中耳筋は腹側迷走神経と連動するので、子どもの社会交流システムに働きかけ、つながる力を育てることができます。

 おとなと子どもで一緒に、ペースを合わせて読むのもおすすめです。声を出すことで、のどを通る腹側迷走神経を刺激し、協働調整の効果もより高まります。

【WORK 3】ふたりであやとり

 紐や毛糸があれば簡単にできるあやとり。親子で糸を取り合うふたりあやとりなら、視覚と触覚、プロプリオセプション(固有受容感覚)を育てることができます。

 あやとりのほか、歌に合わせて手を動かす手遊びも、腹側迷走神経に働きかけるワークとなります。「アルプス一万尺」などの定番の手遊びを、だんだんスピードアップしていくのも楽しいですね。


【出典】『「不安ぐせ」のある子と「だいじょうぶ」を育む ポリヴェーガル理論』著:浅井咲子 / イラスト:なか

【著者紹介】
浅井 咲子
公認心理師、神経セラピスト。立教大学卒業後、外務省在外公館派遣員として在英国日本国大使館勤務。その後、米国ジョン・F・ケネディ大学院にて、カウンセリング心理学の修士課程(身体心理学専攻)を修了。オークランドの地域カウンセリングセンターにて研修を行う。帰国後、教育センターや企業内で相談員として勤務。2008 年、セラピールーム「アート・オブ・セラピー」を設立し、自己調整とレジリエンスのある生活を提案し続けている。
著書に『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめるポリヴェーガル理論』(日本文芸社)、『不安・イライラがスッと消え去る「安心のタネ」の育て方』(大和出版)、『「今ここ」神経系エクササイズ』『「いごこち」神経系アプローチ』(梨の木舎)、翻訳書に『子どものトラウマ・セラピー』『トラウマによる解離からの回復』(国書刊行会)、『レジリエンスを育む』『発達性トラウマ治癒のための実践ガイド』(岩崎学術出版社)など。
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ブログ: https://ameblo.jp/artoftherapy/
HP「ART of therapy」: https://assakijp.wixsite.com/artoftherapy/profile

【書誌情報】
『「不安ぐせ」のある子と「だいじょうぶ」を育む ポリヴェーガル理論』
著:浅井咲子 / イラスト:なか


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3つの自律神経を味方につけて
〈不安ぐせ〉を〈安心習慣〉に変える!

いつも不安にふりまわされて、
シクシク、くよくよ、イライラ……
「うちの子、もしかして不安になりやすい?」
「人より繊細なのかな?」と思ったら
ぜひ本書の「ポリヴェーガル理論」にもとづくワークを試してみてください。

ポリヴェーガル理論は、ステファン・ポージェス博士が提唱した神経理論で、
自律神経を「交感神経」と「2つの副交感神経(背側迷走神経・腹側迷走神経)」の3つとして捉えます。

・人の表情や声色、変化によく気がつく
・大事なイベントの前にネガティブなイメージをしがち
・登園時、登校時はこれから過ごす時間を考えて泣いてしまう
・にぎやかな人の近くにいると、いつもイライラ
こうした「不安ぐせ」は性格から生まれるものではなく、
心と体を守ろうとする安全システムが働くことで生まれるもの。

本書では、ポリヴェーガル理論にもとづき、
子どもの「不安ぐせ」のしくみをやさしく解説しながら、
親子でできるシンプルなワークを紹介します。

不安やストレスを感じても
「わたしは大丈夫」「なんとかなる」と思える力――“レジリエンス”を、子どもと一緒に育てていきます。
がんばって変えようとしなくて大丈夫。
安心は、親子の関わりのなかで、少しずつ育っていきます。

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