農耕なしで成熟した高度な社会!縄文1万年の定住スタイルとは【眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産】

\日本の世界遺産/

【北海道・北東北の縄文遺跡群】農耕なき縄文1万年の実像

約1万5000年前から2400年前まで続いた縄文時代、人々は土器を使い、狩猟・漁労・採集を行いながら各地で定住生活を営みました。

「北海道・北東北の縄文遺跡群」は、大規模な集落跡で知られる三内丸山遺跡や日本最古級の土器が出土した大平山元遺跡など、北海道・青森・岩手・秋田の4道県にまたがる計17の遺跡で構成されています。遺跡群が広がる北日本は海と陸が近接し、内湾や湖沼、河川、森林などの多様な環境が育む資源に恵まれた地域です。

縄文人はそれらを活かし、安定した食料を確保しながら、1万年以上にわたり農耕文化へ移行することなく定住生活を発展させていきました。これらの遺産はそうした社会が成熟し、祈りや儀礼などの複雑な精神文化が育まれた過程も示す重要な証拠とされています。

儀式や祭儀に用いられる環状列石や土偶などが出土し、縄文人が定住生活の初期段階から複雑な精神文化を育んでいたことがうかがえる。


【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産』監修:宮澤 光

【監修者紹介】
宮澤 光(みやざわ・ひかる)
NPO法人世界遺産アカデミー主任研究員。北海道大学大学院博士後期課程を満期単位取得退学。仏グルノーブル第Ⅱ大学留学。2008年より現職。跡見学園女子大学非常勤講師。世界遺産に関するさまざまな書籍の編集・執筆・監修を手掛けるほか、「チコちゃんに叱られる!」(NHK)などの多くのメディア出演や、全国各地で100本を超す講演・講座を実施している。著書に『13歳からの世界遺産』(マイナビ出版)、『世界遺産のひみつ』(イースト・プレス)など。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産』
監修:宮澤 光


【Amazonで購入する】
【DMMブックスで購入する】

観光地としてではなく“教養としての世界遺産”を知る1冊!

世界遺産の魅力は「美しい」「すごい」といった見た目の偉大さだけでなく、
長い年月をかけて育まれてきた地球の歴史や人類の営み、
知恵、祈り、そして時には痛みや葛藤までもがさまざまな形で刻まれていること。

それらが教えてくれるのは、
宗教や価値観の違い、自然の力、人間の創造性などを通して、
地球がどれほど多様で豊かな場所であるか、
また同時に、戦争や環境問題、観光のあり方など、
今この瞬間にも世界が直面している課題です。

なぜその場所が世界遺産に選ばれたのか。
そこにどのような時間が流れ、何が「守るべき価値」とみなされたのか。
世界遺産に登録された背景を知ることは、
私たちが世界を理解し、学ぶための重要な手掛かりになるはずです。

本書では、登録基準やテーマごとに世界遺産の魅力を紹介するとともに、
・世界の多様性に気づく
・世界の成り立ちをつかむ
・世界の課題を見つめる
という3つの視点で、
世界遺産の成り立ちや背景、守り続ける難しさや課題について紐解きます。

読み進めるうちに「世界を見る目」が変わり、世界がぐっと身近に感じられる――
そんな、教養としての世界遺産への旅を始めてみましょう。

この記事のCategory

求人情報

インフォテキストが入ります