不調や滞りは「顔」に出る|サインで選ぶ薬膳食材の方向性【眠れなくなるほど面白い 図解 薬膳の話】

\押さえておきたい 薬膳のキホン/

SOSを見逃さない!不調や滞りは「顔」に出る

顔に出る体のサインを見る

 体の内側の状態は、顔や見た目の小さな変化に表れることがあります。朝、鏡を見たときの顔色。目の下のくま。肌の乾き。まぶたや頬のむくみ。髪のパサつき。こうした変化を、美容の問題だけで片づけず、体から届くサインとして見るのが薬膳の考え方です。

 中医学では、顔に表れる変化も体の状態を知る手がかりになります。たとえば、顔色が青白い、目が疲れやすいときは「血」の不足を示すサインだと考えます。目の下のくまは血の巡りの滞り、髪のパサつきは血や潤いの不足と関わっています。肌が乾きやすいときは潤い不足、むくみやすいときは水分の巡りの滞りに目を向けます。ほてりや赤みが強いときは、熱の偏りが表に出ていることもあります。

 顔や見た目の変化は、きれいかどうかではなく、体の内側を知るためのサインです。大切なのは、欠点を探すことではありません。いつもと違うところに気づき、今の体が何を知らせているのかを受け取ることです。

 小さなサインに気づけると、自分の状態に合った食材を選びやすくなります。乾いているなら潤いを補う方向へ、むくみやすいなら水分をため込みにくい方向へ。鏡を見る時間を、自分をいたわる入口に変えていきましょう。昨日との違いの中に、今日の食べ方を決めるヒントが隠れています。

顔は体の内側を映す鏡

目が疲れやすい

体の見立て:血や潤いの不足
食べ方の方向:血と潤いを補う方向

まぶたや頬がむくむ

体の見立て:水分の巡りの滞り
食べ方の方向:水分をため込みにくい方向

顔色が青白い

体の見立て:血の不足
食べ方の方向:血を補う方向

肌や唇が乾く

体の見立て:潤い不足
食べ方の方向:潤いを補う方向

目の下のくま

体の見立て:血の巡りの滞り
食べ方の方向:巡りを整える方向

ほてり・赤み

体の見立て:熱の偏り
食べ方の方向:熱をやわらげる方向

髪がパサつく

体の見立て:血や潤いの不足
食べ方の方向:血と潤いを補う方向

鏡を見るときのポイント

□ 誰かと比べず、昨日の自分と比べる
□ 気になるサインは、体の偏りを知る手がかりにする
□ 小さな変化に気づくことが、食べ方を考えるヒントになる


【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 薬膳の話』監修:櫻井大典

【監修者プロフィール】
櫻井大典 (さくらい・だいすけ)
国際中医専門員/日本中医薬研究会会員
アメリカ・サンフランシスコ州立大学で心理学や代替医療を学び、帰国後、イスクラ中医薬研修塾で中医学を学ぶ。中国・首都医科大学附属北京中医医院や雲南省中医医院での研修を修了し、国際中医専門員A級資格取得。
日本中医薬研究会に所属し、「日々のつらさにやすらぎを与える漢方コンサルタント」として出版やメディア出演、SNSの発信などを通じ、中医学の振興に努めている。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 薬膳の話』
監修:櫻井大典


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