オーラルフレイル放置で認知機能や筋力も低下!口と体と心の悪循環を防ぐポイント【眠れなくなるほど面白い 図解 口と歯の話】

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オーラルフレイルから全身の健康不良へとつながっていく悪循環

口への意識の低さが全身のフレイルを招く

 厚労省と日本歯科医師会が提唱して、1989年にはじまった「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動ですが、これがきっかけの一因となり、以前と比べて歯への意識がかなり高まりました。もちろん健康のために「歯を残す」ことは大切です。しかしながら、歯だけでは口の機能を十分に維持することはできません。

 例えば、「噛み砕く(咀しゃく)」力や「飲み込む(嚥下)」力も口の機能を保つためには重要です。さらに、唾液がきちんと分泌されて口内が乾燥していないこと、くちびるや舌がしっかり動いて滑舌がよいこと、歯のかみ合わせの問題など、口腔機能の低下を予防するには口全体に注意を払ってケアをすることが必要になってきます。

 私たちが健康な状態から、加齢によって要介護の状態になるまでには、いくつかの段階があります。その初期段階がオーラルフレイルです。歯だけでなく、口の周りの筋肉や舌やのど、唾液といった口全体への意識が低いと、若くてもこの状態が訪れます。オーラルフレイルを放置すると、栄養状態の悪化や人とのコミュニケーション不足などで全身のフレイルが進み、やがては歩行困難や認知機能の低下、免疫力低下による虚弱など、体に障害が生じてきます。そうなると、さらに口腔機能も悪化。口も体も心も相互に影響しあって衰えていくという悪循環に陥るのです。

口も体も心も段階的に衰えていく

「フレイル」とは、 健康な状態より弱っている状態

こんな変化があったら「フレイル」かも

【こんな変化があったら「フレイル」かも】疲れやすい/筋力が落ちた/やる気が出ない/気分が落ち込みやすくなった/外出も減り、人と話す機会が減った
疲れやすい/筋力が落ちた/やる気が出ない/気分が落ち込みやすくなった/外出も減り、人と話す機会が減った

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 口と歯の話』著:栗原丈徳、栗原毅

【著者紹介】
栗原ヘルスケア研究所 所長 栗原丈徳(くりはら・たけのり)
1982年、東京都生まれ。歯科医師。鶴見大学歯学部卒業。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科中退。日本抗加齢医学会、日本咀嚼学会、日本摂食嚥下リハビリテーション学会などの会員。「予防歯科」「食と健康」をテーマに活動している。特に「口の健康と全身疾患との関連性」について大学や介護施設などで積極的に講演も行っている。『内科医と歯科医が教える 病気知らずの食べ方 みがき方』(日東書院)、『体が勝手に痩せはじめる おくち美化習慣』(KADOKAWA)など、監修書・著書多数。
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栗原クリニック東京・日本橋 院長 栗原 毅(くりはら・たけし)
1951年、新潟県生まれ。北里大学医学部卒業。前東京女子医科大学教授、前慶應義塾大学大学院教授。現在は栗原クリニック 東京・日本橋の院長を務める。日本肝臓学会肝臓専門医。治療だけでなく予防にも力を入れている。血液サラサラの提唱者のひとり。『1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法』(日本文芸社)、『ズボラでもラクラク! 内臓脂肪がスルッと落ちる 超悪玉コレステロールも減らす 自宅でできる名医のワザ!』(三笠書房)など監修書・著書多数。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 口と歯の話』
著:栗原丈徳、栗原毅


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